カタルシス
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2006年11月06日(月) |
めざせ!日本一のサラリーマン |
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今日は久々に外出をしました 前回忙しくて断った打ち合わせのつづきです 以前月1で通っていた某大手ハウスメーカーのオフィスへ 新たな案件の打ち合わせだということ以外 詳しい内容を聞かされておらず・・・ まぁ いつもそんな感じなんで今更どうこう言う気も失せましたが 概要くらい教えてくれててもいいんじゃないのかと毎回思います
今回の話は業績の良くない営業マンに対する個別コンサルとのことでした 要するに左遷ギリギリのところにいる"戸数売れない"人たちの中で "数は取れていないけど仕事が丁寧で客受けが良い"という 切り捨てるには忍びない人たちの救済措置ともいえるプロジェクトです
一定のラインを越えられなかった人はこのプログラムを実行して それでもダメなら致し方なし みたいなものの「プログラム」部分を頼まれたらしいです 勿論コンサルタントではない私の仕事はプログラムを組むことではなく そのプログラムに付随するツールの具現化です
ビジネスの進め方には大手一流企業にも町の小さな商店にも共通した手法というものがありまして 方法は業態や規模によって千差万別ですが 基本的な考え方は
「理」と「情」のバランス
というものに集約されています
「理」=現実的な理論がなければ信用が得られず 実質的な損得勘定で判断する部分 「情」=心情に訴える気遣いや誠意で判断する部分
大企業なんかでは「理」に寄り過ぎて"血の通わないビジネス"になることが多い一方で 中小の企業では「情」に頼り過ぎて現実の荒波を渡りきれなくなるといった 「理」と「情」のアンバランスさがしばしば見受けられます
生活のかかった仕事なのですから夢見物語だけでは商売にならず かといって義理も人情もなく利害のみを追及した仕事が周囲に好まれるわけがありません どちらが欠けても成り立たないものであり 業態によってそのバランス比率は変わってくるものです
ではハウスメーカーに話を戻しましょう
会社は世間一般では手堅いメーカーと認知されて久しい大手企業です 他社に比べると少々値が張っているそうですが 「○○で建てた家なら安心」という認識が浸透していることは 一般の目線で見ていてもよくわかります 具材・建築法・安全性・事後の保証 あらゆる部分においての「信用」を勝ち得た「理」の企業だといえます
上記の内容は営業マンが変わったからといって質に変わりがあるわけではないので 営業マンの良し悪しに差が出るとすれば やはりそれは「情」の部分ということになります
トップ成績の営業マンに普段どんなことをしているのかリサーチしてみたところ ●顧客(自分が営業を担当して家を建てた客)には定期的に挨拶回りをし施工後に問題がないかをそれとなく伺っている ●回りきれない顧客には手紙を手書きで送っている ●年賀状・暑中見舞い・場合によっては施主の記念日(誕生日や家を建てた日等)にカードを送るなどしている
他の営業マンと違う作業はこれくらいでした しかし この「これくらい」のことが大きくものをいっているのは間違いないと思われます
成績トップともなれば顧客の数は300を越えています この会社では勤続20年で180〜200件が平均といわれていて 今回フォローのプログラムが必要と判断された人たちは20年で70〜90件という成績なのだそうです この差が手書きの手紙で縮まるのであれば 実行しない手はありません
具体的にどんなことをするかという部分は我が社のノウハウなので こんなところでペロっと書くわけにはイカンのですが(バレたらえらいこっちゃ)要は顧客の「情」に訴えるための「台本」を作ってあげるという仕事です 打ち込む弾を「手書きの手紙」とした場合 その内容をどんなものにするか どのタイミングで送るか を提案し その中で具体的にこんな「デザインのカードを〜」「便箋を〜」「ニュースレターを〜」の見本を作るのが私の担当部分です 現物がないと想像ができない人のためのフォローという意味合いが強いものですが そのまま印刷にかけて実働させてしまうケースも少なくないので あまり大っぴらに手を抜くわけにも参りません(苦笑) シナリオ提案だけで理解してくれれば ぶっちゃけ「手書きの手紙」なんてものは 誰にでもどうにでもできるもんですからね そもそも業績TOPの人はシナリオから制作まで全部一人でやっていた訳ですからね(苦笑)訓練されて得る能力というより その人の持つセンスみたいなもんなんでしょうな ある程度は練習や勉強でフォローできけど 最終的には個人が持つ感覚がものをいうという部分は デザインやアートの世界と似ています いくら勉強しても技術を磨いてもセンスのある人には結局適わない もちろんある程度は成長しますけどね ある程度どまり(苦笑)
とか考えたら 他人事ではなく思えてきました…(自分も“ある程度”組だし) 頑張れ!業績不振の営業マン!!
ただ一方で 業績優秀者には顧客が多い分クレームも多いらしいです 今回プログラム対象になった代表の2人は確かに業績は良くないんですが 勤続20年以上でただの1度もクレームがなかった人たちなんだって だから会社側(正確には敏腕支店長さん)もチャンスを与えたくなったんでしょうね 「クレームゼロ」は「売り上げる」のとは違ったセンスが活きてる証拠と思いたい
そんな訳で 支店長さんの仲介で舞い込んで来た今回の話は 他の案件で懇意にしてもらっているよしみで うちの社員さんが相談に乗ってあげることになったそうです 「これちゃんも来てくれた方が話が分かりやすい」というので 大して内容も知らされないままに同行してしまいましたが 今回の打ち合わせは支店長さん抜きの2対2小会議でした 行きの道々で概要を聞かされ 先方と対面したときにはプロジェクトの内容は分かっていたのですが “業績不振の2人”と会うわけですよ プロジェクトの内容上そこを伏せることはできないわけで こっちは仕事だからいいとしても 向こうはバツが悪いだろうなぁと… しかも2人のうち1人は別の案件で何度か顔を合わせたことがあり 電話でのやりとりだって何度もしていた相手だったので 正直やり辛かったですよ(苦笑)
で わざわざ連れ出されたからには いかほどに複雑な内容なのかと思えば 既に記したような内容で実にシンプル極まりない話だったわけじゃない この程度のことなら社員さん一人で聞き取りして社内で軽く打ち合わせする程度で良かったんじゃなかろうかと もっと言っちゃえば企画提案書をメールでもしてくれれば それで大筋は伝わったんじゃなかろうかと
こんな小娘(実年齢は結構いっていますが)に恥を晒させて可哀相に…
そんな やるせない思いをしつつ退散してきた打ち合わせでしたが 定時の18時より若干早く解放されたので すぐに機嫌は直りました(ゲンキンな…) 本家から「今日はトン汁です」とお誘いがあったので 即返で「うかがいます!」と送りました
汁物好きなんです スープとか おじやとか 味噌汁とか 鍋というよりは汁物 具だくさんもいいけどスープの味がいい方が好きです ダシ重視!
ウキウキしながら本家へお邪魔したら 味が薄〜い感じの豚汁でした 豚肉が極少なのはあんま気にならなかったんですが(肉はそんなに重視していない)味噌もダシも足りてないような…(苦笑)料理上手の母にしては珍しいなと思いつつ 最近彼女がダイエット用につくっている野菜スープ(トマトをメインに野菜をふんだんに煮込んだもので油分と調味料を一切加えないのが特徴 食べるときに各自で塩胡椒やカレー粉などを振って食べる)の味と似通っていることに気が付き
もしかして味覚が麻痺してきてる?(^^;)
とにわかに不安になってみたり 一瞬鍋に手を加えようかとも考えましたが 母のテリトリーを荒らすような気がしたのでやめておきました 元々濃い味の家庭ではないので薄味結構なんですが 薄過ぎるのはあんま美味しくありません・・・ 醤油だ味噌だはいいにしても ダシだけはちゃんとしてないとね!
『新・俺は男だ! めざせ!日本一のサラリーマン』1990年/日本
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