カタルシス
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2006年09月11日(月)  あの日を忘れない 

あれから丸5年経つんだね
いかりや長介主演の刑事ドラマ見てたら 突然画面が切り替わったんだよ

アナウンスも何もなく ただWTCが映ってた 片方が煙を吹いてたんで「火事かな?」と思って見ていたら 録画再生が始まって 旅客機が突っ込んだ

その時点で頭に「?」マークが飛び回ったよねー だって何も言わないんだもん 音声といったらハンディの画像を撮ってる人がわめくヒステリックな英語だけでさ 映像も大して綺麗じゃないから 何か映画の撮影現場でファンの人が盗み撮りでもしてるのかと思って見てて

しばらくしたらニュースのデスクに画面が切り替わって 見たことないアナウンサーが短い文面を何度も繰り返し報じていた 何度も何度も 同じことしか言わない 原稿がまだできてなかったんだろう

その時はまだテロだって断定されてなくて とにかく「NYのWTCに旅客機が突っ込んだ」としか発表されず「速報が入り次第お知らせします」と残して 刑事ドラマに戻ってしまった ちなみにニュースが挟まった分もドラマはそのまま話が進んでた・・・

ドラマのつづきを見ながら さっきの映像がつくりものじゃなかったことの実感が徐々に湧いてきて ドラマが終わったらすぐにあちこちのチャンネルを見てまわって 最終的に「ここはやっぱ天下の国営放送だろ」ってな気分でNHKに落ち着く 案の定他のチャンネルとは違い 情報が不足していてもお構いなしの特番態勢に入ってた こんなときに頑張らなきゃ意味ないもんねこの局は

次の日も普通に仕事があったから 結局その日は1時くらいまでTVを見てみたけど進展がないみたいだったんで諦めて寝ることにして 翌朝ラジオをつけたら

テロでハイジャックされた旅客機が乗客ごとツインタワーに突っ込んで 今朝方1棟がが倒壊した と報じていたもんだから「ええッ倒壊?!」とビックリして 慌ててTVをつけたら丁度倒壊の瞬間の映像が流されてるところだった

前夜に見た映像も そのとき目にした映像も 映画以上にチャチっぽくて 淡々としてて あっと言う間の出来事に見えた

それでもあの中には何十何百って人たちがいて つい数分前まで仕事をしたりどこかへ行くところだったり 変哲のない1日をいつも通りに過ごすと思っていた人たちが確かにいたんだ 映画じゃない ドラマでもない 生身の人生がいくつもいくつもあった


生きたまま ぶつけられて 燃やされて 崩された


潰された


目で見ただけでは実感できない惨劇は 想像力という媒介を経て戦慄を伝える ありえないものを見た 起こり得ないことが起きたという自覚が ようやく芽生えた

それをどうこう語るには 話が大き過ぎて 身近でない立場でもの申すことはおこがましいように思えて憚られた

どうしたって他人事にしか感ぜられなく
それが5年前に思ったことの真理だった

だから何も言えない

言わない

言うべきじゃない

5年前も 今も これからも


ただ感じて 思うだけ




あの日の人情刑事は今やもう亡く
人が 人の創ったモノで 人を消しさった日のことを





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仕事後チケセンにて『ドリームシップ エピソード1/2』の前売券を多少は安く購入 ティル・シュヴァイガーが脇役レギュラー出演しているドイツ映画なんです 毎日1回レイトショーのみでの上映です ええ お察しの通りのお馬鹿映画です 解ってます 解ってます…orz

⇒●ドリームシップ エピソード1/2

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『危険な天使たち』鑑賞
ニッキー・ウーと金城武が主演のアクションコメディ
香港・台湾映画

刑事のガーリックとギミックは、コカイン密売犯人の逮捕でやりすぎてしまった。二人は署長に叱られ、中国から香港に留学している実力者の娘を護衛することに。学生として苦労する中、コカイン密売組織の手も迫ってきて……。恋愛を絡めた、コミカルな刑事アクション映画。(allcinema ONLINEより)

一応ダブル主演の形になっていますが 割合的にはニッキーの方がメイン度が高い 舞台は香港でしたが2人とも台湾出身俳優だし言葉も台湾語喋ってそうな口の動きでした 音声は広東語に吹き替えられていましたが それが本人たちの声かどうかよくわかりません そこまでファンじゃない…(苦笑)

VHSで借りてきたせいなのか 字幕ではお互い「ニンニク」「イカサマ」と呼び合っていて「ガーリック」だの「ギミック」なんて訳し方はされていませんでした
金城君の地位が国内的に大したことなかった時期の作品だから気軽く「イカサマ」になったんだろうけど こっちのがしっくりくるキャラクターでしたゼ? 王子キャラだったニッキーが「ガーリック」になるのはまだ分かるにしても 「ギミック」って無理あると思うよー?(^^;)

問題刑事の2人は若くて腕も悪くないんだけれど 調子に乗ってことを荒立てては毎回トラブり 署長の悩みの根源になっている
見た目にも若く丁度大事な護衛の仕事もあることで学生になりすまし学校に潜入することを命じられるが 荒くれ学生の更正校として名高い名門?である「黄飛鴻高校」に編入した彼らに 学業の試練が襲いかかる!!

まずその学校の名前に大ウケしてしまった私
何その「ウォン・フェイフォン高校」って!(爆笑)

えー ご存じない方のために軽くご説明をば
黄飛鴻さん 実在の武術家で中国では有名な英雄です 昔から彼を題材にした映画が数多く製作されており 近年ではツイ・ハーク監督の映画シリーズがすっかりお馴染みになっております ちなみに李連杰(リー・リンチェイ/ジェット・リー)がこのツイ・ハークのシリーズで黄師父を演じたことにより大人気シリーズになりました 後に監督と李氏が仲違いをしてしまい 彼の降板後は趙文卓(ウィン・ツァオ/チウ・マンチェク)が黄役を引き継いでいます
そしてこの黄飛鴻には昔からのテーマ曲がありまして バラエティー番組などで知らず知らずのうちに耳にされているのではないかと思うほど中華風のBGMとして使用されています 多分聴いたら「知ってる!」って思うと思うヨ

で ニッキーたちに話を戻すと この学校の前に立ったときのBGMがやっぱりこのテーマ曲でして しかも気の抜けたバカっぽ〜いアレンジになっているのですよ 2人の刑事のダメ具合を表現しているんでしょうなぁ(苦笑)

そして成績や素行が悪かったりすると 寺僧のような格好をした「体罰隊」がどこからともなく現れて 生徒に鉄槌を食らわせるという 今ではありえない設定の学校でした
2人が授業に遅刻したときなどに奇声とともに現れて「無影脚ッ」 ←黄飛鴻の必殺技(大爆笑)

いやいや そもそも「無影脚」自体があり得ない技なんで(相手に向かって飛んでいき足踏みするように蹴りを繰り出す技 空中を斜めに歩いているような格好になります)ツイ・ハークの映画をまんま再現していたのが余計に笑えました

それから2人に遅れること数日経ったある日に ようやく問題の交換留学生がやってきます 大陸からの子なので田舎っぽいというかダサい雰囲気の女の子です これが若かりし日のチャーリー・ヤン

チャーリーも台湾女優 ニッキーと共演してる古い作品を2本ほど見たことがあります どちらも監督はベトナムから香港に移住して成功したツイ・ハーク
だってニッキー「ツイ・ハークの新たな申し子」だったみたいだし

「新たな」ってところに李氏との喧嘩別れ前後を伺わせますが実のところどうだったのかしら(苦笑) あ 現在は李氏と和解成立なすってます 一応フォロー

おっとっと閑話休題

このチャーリー・ヤンが本当に可愛くない!(苦笑) ダサキャラで出てきてるのは分かるけど 眼鏡とおさげでここまでブスになるのか?!ってくらい可愛くありません… そして後半髪をとき眼鏡を外して美人になるというお決まりの展開を見せるのですが それでもあんまり可愛くなってない!orz

美人に見えない! 金城くんが一目惚れする意味がわからない! ダメだこりゃ〜〜〜・。 的な容姿なんですこの人 若いときは うん

芸能活動復活後の『香港国際警察 NEW POLICE STORY』『七剣 SEVEN SWORDS』『愛と死の間で』では綺麗な大人の女性になっていて 若い頃の風貌を忘れかけていましたが やっぱりイケてなかった… 嫌いじゃないけど正直可愛くも綺麗でもないんだよなー 今更こんなこと言っても仕方ないけど

香港返還前の話なので大陸と香港では ど田舎と大都会ほどのカルチャーギャップがあります イギリス領の香港では当たり前のスキンシップや友人関係も含めた異性との付き合い方も 全く感覚が違うのでその辺のギャップもチョロッと組み込まれいました でも薄かった(『彼女はシークレット・エージェント』なんかはその辺を前面に押し出しているコメディ)

結局大陸の人は最後大陸へ戻って行ってしまうんですが そこは他で見たのと同じ感じで 中香またがって芽生えたほのかな恋は成就されぬまま別れ別れにされてしまってました 大陸側の人間がもうまず諦めてるもんね「住む世界が違うのよ」的な目で振り返って終わる これがステレオタイプな展開なんだなーと改めて思ったのでした(『彼女はシークレット・エージェント』『ターゲット・ブルー』など)

結局 女なんかいなくても相棒がいれば俺たちは楽しいんだ! な大オチで〆!

やってろやってろ(苦笑)
 

『9.11 あの日を忘れない』2002年/アメリカ

 


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