カタルシス
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2004年10月11日(月) |
テイキング・ライブス |
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夕方 有楽町マリオンの時計の下で待ちあわせて 友人と二人ごはんしてから日比谷は日生劇場へ 本日はBahahaのライブを断念して 劇団☆新感線の舞台『髑髏城の七人』を観劇に参りました
いやもう 普段は絶対夜の部取らないんですけど 今回主演が染五郎だった所為かいつにも増してチケット取れなくて 土日休の昼の部は瞬時に完売だったので仕方なく連休最終日の夜の部にかろうじて潜り込んだは良かったんですが その後Bahahaのライブスケジュールが追加されましてね… フライヤー見た瞬間敗北感に襲われましたよ ホント だって春山さんの誕生日後一番近い日程だったからさ… お祝いするのに丁度いいタイミングだったのに よよよ・。
でも気を取り直して新感線です!
今回の演目は7年に1度公演されるという劇団の持ちネタの中でも秀逸を極めている物語で 3度目の公演となる今年は春も秋も髑髏城 6月に観た『髑髏城の七人』と同じ物語になっています が 前回を“アカドクロ”今回を“アオドクロ”と銘打ち 同じ物語でもキャスト違いの脚本・演出違いで見せようという 新感線の豪気な一大企画です
そんな訳で主要な劇団員が大きくニ分割されて 劇団ファンとしては煮え切らないけど どちらも見逃せないという 非常に切ない年になっているのでありました
アオドクロの今回は日生劇場で市川染五郎が主演です アカドクロでは古田新太が扮した同じ役を 梨園のサラブレット染様が演じるのです ハッキリ言ってキャラが違います(笑) なので人物像の書き換えが行われ それに伴い演出も変更されて 物語は同じでも アカドクロを見た人も見てない人も 7年前や14年前の公演を見た人にも それぞれ楽しめるように 別の作品に仕上げられるのです
舞台は戦国 織田信長が本能寺で斃れてから8年後という背景設定 信長の影武者をしていた2人の男と 近しく信長を知っていた2人の人物 そして彼らを取り巻く多くの人々 皆それぞれの身の上を抱えながら 前向きに逞しく生きている そんな中 一人の少女が怪し気な集団に追われ 逃げ回っていた…
と あらすじになってませんが これ以上書くと切りがないので ここまで とても面白いお話なので 観るか読むかして欲しいというのが本音です アカとアオの公演の間に小説版『髑髏城の七人』が出版されています アカともアオとも7年前・14年前とも違った内容らしいですが 物語自体は同じものなので 興味のある方はぜひお試しください 今年のアカとアオが観比べたいという方には DVDがオススメ☆ 今回初めて「買っちゃおうかな…」と思いましたから ちょっとね高いんですよ一般の流通に乗らないDVDなんで でも どうせ買うならアカアオ両方セットで!(半分ヤケ) 見たいもんは見たいんじゃー!くそー!
で 役者寄りな感想 まずは染五郎 やっぱり彼は品を捨てきれなかったね(笑)別キャラに仕立ててもらってたから あれはあれで良いんだろうけど 新太さんのあの飄々とした男っぷりが小気味良くて好きなんだよな〜 でも 二役のもう一方の役は染五郎の歌舞伎めいた台詞回しが似合ってました あとは信長の影武者って設定だと どうしても新太さんの分が悪いと思う正直者なワタクシ… だってほら 輪郭とか体型とか 信長のイメージじゃないじゃん彼(苦笑)
鈴木杏ちゃん どっちかってーと好きな方だけど 今回のはあんまりパッとしてませんでした 彼女演った狭霧って役自体が 実はパッとしない演出だったりするんだよな… めちゃめちゃキーパーソンなんだけど
池内博之 頭小さくてビックリした!そして奇麗でした!! 新感線のイメージフォトをご存知の方なら想像がつくかと思われますが ポスターやカタログに使用される役者さん達の写真 毎回ものすごい処理をしてて とにかく幻想的 実物の150%は美しく見える写真に仕上がっています が 池内くんその写真のまんまでした! そりゃ舞台メイクしてるから どの人もTVで見るときよりは派手に美しく化けているもんですが 他の人の生身っぽさに比べて断然人形じみた奇麗さを保ち続けていた池内くん さすがはモデル出身だ! そして演技もモデル出身だった!(爆)
ラサール石井 まぁまぁ良ろしかった ラサールさんも是非こういう演出をしてください(←『燃えよ剣』の演出をしてた)
佐藤アツヒロも頑張ってました ヒーリーズでも履いていたのか テンポよくアクションかました後にスィ〜っとかかとで滑ってみたり 花道から退場するときに「♪夢はフリーダムフリーダム〜」と歌ってみたり 元光GENJIという経歴を 良い具合に茶化して使っていて 思わずプッっと吹き出してしまう演出の憎らしさよ ビバ☆いのうえひでのり!!
高杉亘が敵役で出てましたが あの人は本当に声がスゴイね 好き嫌いはあると思うけど存在感は見上げたもので 迫力あるのに面白いこととかするから余計に笑えたり これもまた演出様々なんだろうけれど 彼の声あってのモノダネだと思うんだな だから腹撃たれて「なんじゃこりゃ〜!」ってお約束な台詞も様になるんです(笑)
高田聖子&粟根まことの団員コンビ 出番の割にパッとしない!団員好きとしては物足りない!! もっともっとだ! はっちゃけて欲しかったのに消化不良気味〜 ぐわ〜 特に粟根!お前足りない!インパクトが足りないぞー!!! そうそう聖子さんの方は機関銃ぶっ放しながら「忍法・轟雷の術ー!」と叫んでましたが 彼女が某ヒーロー番組に1年間レギュラー出演していたのを リアルタイムで見て知っていた私は このセリフにも結構ウケました(笑) だって忍者じゃない役だったし そもそも機関銃ぶっ放すのは忍法じゃないじゃん! やっぱアドリブなんだろうな とね
あと 役者感想じゃないですが 衣装&小道具はアカドクロの方が好きでした 特に太夫達の戦闘服 ハードでキュートでタイトなミリタリー 狭霧も地味だったけどあっちの方が好き アオドクロでは琵琶を持っていた捨之介はアカでは大きな傘だったし(それ以前は煙管だったらしい) 蘭兵衛はアカでは伸縮自在の煙管でイイ殺陣かましてました アオの蘭兵衛は和笛で奇麗でしたが 遠目ではアイテムが解りにくいのヨ(苦笑)殺陣もイマイチだったし あ!毎度アクションクラブのお三方の殺陣には惚れ惚れしてます 今回も川原・前田 両氏の動きにはトキメキましたv うひゃ(つくづく拳法好き)
そんなこんなで いろいろと一般的にも個人的にも散々楽しんで来たのでした
昨日急遽付きあうことに承諾してくれ友人は 何の予備知識もないままに公演を見ていましたが 思いの他楽しんでくれたみたいで 突然付き合わせた手前内心うっすら心配があったところを 「すごい面白かったよ〜」の一言で救われました ありがとう友よ!! 本当はBahaha行くハズだったのにごめんよ! ってか それはBahahaに謝れ
そうだった うわー ごめん!!
『テイキング・ライブス』2004年/アメリカ
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