カタルシス
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いつもの通り道が公孫樹の葉に埋め尽くされていた 昨日・一昨日の雨で落ちた葉が 雨の名残りの湿った路地に あざやかな黄色を貼り付けている まだ踏み汚されていない美しさで 足元をしばらく彩った
それはまるで オズへと続く一本道さながら
虹の彼方にあるというエメラルドの都 本当のしあわせが そこにはあるの?
海の彼方で消えた灯があって 空の彼方に泣いてる人がいる
消えた灯の骸は陽の元に運ばれ 雲を越えて逢う瞳は涙に濡れる
黄色い道がいざなう しあわせの都は 誰にとっての都だろう?
黄色い道が延びる先には いったい何が 待つのだろう?
黄に 未来は あるのか
2・3日もしたら 跡形もなく流されてしまうであろう色彩
見上げれば こがね葉の間に 空を抱き込む 公孫樹(
『虹のかなたに』HAROLD ARLINE
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