カタルシス
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特に何の予定もなく家にいたので、フラリとビデオ屋へ赴く。先週貸出中だったアレがあったら借りて来よう、と思って棚を見ると、きっちり返って来ていた。 おお、あった…。 しかし、手に取るのを少々躊躇。 目的のブツはキッズコーナーの特別ブースにある。何故か他の物とは別格に扱われていて、どうも人気の高い作品らしいことが伺えた。
いわゆる『特撮』ってやつ。そのブースには主演のオダギリジョーが注目されるきっかけになった『仮面ライダー クウガ』、その次回作の『仮面ライダー アギト』、背中合わせになった棚には『タイムレンジャー』と『ガオレンジャー』。雑誌の切り抜きだか絵本のコピーだかで飾り立てられていて、前に立つのが非常に恥ずかしい。いや、借りようと思って店に行ってる次点で充分恥ずかしいんだけどさ…(--;)
大人としての羞恥心よりもお子さま的思考の好奇心の方が勝り、意を決して棚からテープを引き抜くと即行でその場から離れる。誰が見ているともないが、居たたまれない感じがしてしょうがないのだ。そのうち慣れるのかも知れないが… いや、ちょっと慣れたくないかも。
『ガオレンジャー』のテレビシリーズ第一巻と歴代ヒーローと競演してる映画版?を1本。でも、この2本だけでカウンターに行くのもナンだったので、韓国映画の『八月のクリスマス』を混ぜて持って行った。こう書くとついでみたいに聞こえるだろうけれど、公開当時 気にしながらも結局観に行けずに終わった作品なので観たいには観たかったんだよ。…や、ついでだったのも認めるけどさ。
ガオに関してはおいておくとして、この『八月のクリスマス』、観てみたらなかなか面白い作品だった。盛り上がりや盛り下がりがサッパリない。気味が良いほどに淡々としている。セリフが少なくとても静か、なのに飽きずに観られた。ふむ… 不思議な映画だったな。映像は爽やかで綺麗な世界が印象に残る。綺麗といっても飾られた美しさとかではなく、普通の街や人々を 普通に撮っているだけなのだが、純な感じがしていて気持ちが良かった。 韓国で1・2を争う人気の俳優ハン・ソッキュが主演。『シュリ』や『カル』での名優振りを観る前にこの『八月のクリスマス』を観ておきたくて、あえて話題をさらっていたこの2作品は観ずにおいたのだが、どうやら正解だったようだ。顔やイメージが固まっていなかったから、ハンとしてではなくジョンウォン(役名)という一人の男性として観られた。相手役の女優も割と名のある女優さんらしいが、解らない。質素な役の所為もあるが、実に地味。言ってしまうと華がない。でも綺麗。他の作品で本当にスッピンで出ているのがあるのだが、彼女の可憐な美しさは絶賛されている。 目を見張るような華やかさも確かにありだが、見ていて心地良いもの、もっと言えば不快を感じない段階で「美しい」と言って良いのかも知れない。 そんなことを思わせる女優シム・ウナは、昨年の頭に突然の引退宣言をして銀幕から姿を消している。
このままいけばガオの為に毎週レンタル屋に足を運ぶことになるのだろうから、その度に誤魔化し分の何かを混ぜよう。まだ『シュリ』には行かず、『ペパーミントキャンディー』とか『美術館のとなりの動物園』とかが観たいな。『JSA』や『チング』も興味ある。『リュヨン』はイマイチ。ちなみにどれも韓国映画なのだ。
と、最初の話題をそらしてみた。 ニヤ。
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