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やすみ日記
梅子
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2017年10月02日(月)
「蚤とり侍」(小松重男)

映画「のみとり侍」の原作。
のみとりとは、元は猫のノミを取る仕事だったのですが、途中から女性の夜の相手をする仕事になったとか(男性相手もあり)。
真面目な侍が、ふとしたことから、藩をクビになり、のみとりになる話。
最初は、客から「下手くそ!」と罵られるが、努力を続け…。
表向きは「のみとり」なので、犬の毛皮と袋を持ち歩く。
(温めた毛皮を猫にかぶせて、ノミが毛皮に移るようにしむけて、ノミを取ってたんだそう)

短編集。どれも、今まで知らなかった、江戸の生活や文化を知ることができて、面白い。
「裏を返す」の意味、私も知らなかったです。
町人が越中褌、武士が畚褌をしめてるとか。
女性を指名するのに、前掛けの色・店の名前を言うとか。
恐妻家の話「唐傘一本」、貧乏な寺子屋の師匠の話「代金百枚」も面白かった。
http://natalie.mu/eiga/news/248381