すっっごく良かった…。今年読んだ本で一番面白い(まだ4月だけど)
昭和30年代〜現代の、塾を経営する夫婦の話。 戦時中の軍国主義が大嫌いだった女性が「神風次郎 万歳太郎が嫌い」と言って、文部省を目の敵にするシーンから始まって釘付け。
昭和30年代は塾は、学校の補習的な役割で「金儲け」「怪しげ」とボロクソ言われてた。 その後、受験戦争の時代になると「進学塾に落ちこぼれを来させんな! 邪魔!」って言い始める、教育ママ。
時代によって、教育ってコロコロ変わるし、そこに一貫性も先へのビジョンも何もない。 「教育とは、教師が子供をコントロールするためにあるのではない。理不尽に抗い、自分の力で考えるためにあるのだ」とあって、D機関思い出す。 教育の中で、読解力って特に大事、って思いました。
経営者の夫が、教えるの凄く上手で、補習的な塾をずっとやっていきたいって思うのに、「進学塾&拡大路線」の妻とうまくいかなくなる。 夫が誘惑に弱いダメな人で、猛烈妻に引っ張られて教育の道に入ってくってのが良いなぁ。
学校が凄く嫌いだったので、教師が子どもをコントロールしようとするのが凄く嫌なんですよ。 吾郎くらいゆるい人の方が良い。
孫の一郎も、そんなつもりなかったのに、女性に引っ張られて教育の道に入り、教育って麻薬なんだなと思う。
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