最初の映画、配給がつかなくて、制作費5000万足りないのに、撮り始めてしまったという話がビックリ。 これくらい自分に自信がないと、監督業はできないのか。 監督の絵コンテ、字と絵が可愛い。
テレビのドキュメンタリーを作るときに、取りたい内容に添って演出をすると、やらせっぽくなるし、 かと言ってそのまま撮ると「演出を放棄するのか」「そんな番組、誰が見る」と上から怒られるという。 難しいですね。
スポンサー事情とか、お金のこと結構書いてあるんで、興味深いです。
西洋と東洋では死者に対する考え方が違って、東洋では、死者は生者の内面に存在し続ける、という話が面白い。 「家族だから分からない、知られたくない」ということがある、というのも分かる。
日本と、海外の映画祭の違いも面白いですね。 フランスだと、国立の映画学校に入るのは司法試験より難しく、映画監督はエリートっていう話。へー。 トリノ映画祭では、滞在日数分の食券とレストランの地図をもらえるとか。楽しそう&美味しそう。
昭和初期の映画の撮影について知りたいなと思ってたら、ちょうど本の中に出てきた。 「戦ふ兵隊」(昭和14年)というドキュメンタリー映画。 内容が厭戦的ということでお蔵入り(が、映像が残ってて今ではDVD化されてる)。 参謀室に「何人負傷」って駆け込んでくるシーン。日誌を元にした再現映像なんですって。 撮影中に戦闘になったらまずいから、安全な時間に照明たいて実際の兵隊にやってもらった。 フィルムの感度も悪く40秒しか連続で回らないので、実際に起きてる事に対応して撮るのは、ほぼ不可能ということ。
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