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やすみ日記
梅子
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2016年10月22日(土)
「CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる」J.C.カールソン

元CIAの人が書いた本。

CIAは、薄給なのに、なぜ優秀な人材が集まるのか?という話が面白い。
若くても自分の裁量で仕事ができるし、外国や危険地帯を飛び回ったり、滅多に無い体験ができる。
国を守ってる、世界を動かしてるという使命感。
短くて60日、長くて3年で別の任務へ異動なので、常に新しいことにチャレンジできる。
などが理由でした。

能力の高い人は管理が難しい(自信のある人は権力に従順でない)から一匹狼として活躍してもらう、とか。

スパイと、本部は仲が悪いそう。
スパイは、本部(総務・人事)のことを「官僚的・非効率的」と思ってるし、本部はスパイのことを「攻撃的・勝手に行動する」って思ってる。
横山秀夫の小説に出てくる、刑事と警務部みたい。

アメリカって感じがするのが「嘘はどうしてもという時以外、つかない。誠実が一番」ってところ
現地協力者を作るのは困難なので、自分を誠実な人間だと思ってもらうのが一番の近道だと。

著者がアフガニスタンでの長期任務中、スタバの豆の差し入れと、仕事を褒める手紙が入ってて、めっちゃやる気出たっていう話。なるほど。

事前に、話の練習するのよくない。本番で気持ちがこもらなくなるという話。
分かるけど、でも練習したくなるのよ〜。
「自分が話してる様子を録画して、自分のダメな部分を把握すべし」っていうのは、有効そうかも。
私、エキストラに参加した時、放送された映像を見ると、自分の歩き方が背中曲げてトボトボしていて、ギョッとしましたし。

翻訳すると、多くのニュアンスが失われてしまう。
話が通じにくい相手には、あまり話をしたがらない、というのもなるほどなー。
アメリカ人にとっては習得が難しい、アラビア語を話せる人は貴重なんですって。

現地協力者が、他国の諜報員に狙われていて、奪い合いになることも珍しくないそうです。
その国の重要情報を握ってる人は限られてるので。

「知りたいことは、直接尋ねず遠回りして訊くべし」その理由が、情報の信頼性チェックのためと、こちらの関心事を向こうに知らせない、っていうあたりスパイは大変。
だけど、これは実生活でも役たつかも?

「インテリジェンス(諜報)の目的の一つは、戦争にかかる費用を減らすこと」っていうのも、なるほどな。
アメリカは強すぎて、その点を重要視してないそう。

日本・米・ドイツなどは、諜報を技術と考えて、教育と訓練で誰でも習得可能と思ってるが、
英国・イスラエル・ロシアは、天賦の才が必要な芸術と考えてるって話も面白い。

「協力者が異常な水玉好きだったので、水玉嫌いなんだけど、仕方ないので水玉の服を大量買い」という話。
いつも水玉の服の人って、傍から見ると草間弥生みたいな(笑)

「CIA諜報員は金銭面とてもクリーン。でも諜報活動に必要なら、湯水のようにお金使えます。同僚は、ゲジゲジ眉毛の脱毛費用を本部から出してもらいました。そのままだと変装に支障が出るから」っていうのがちょっと可笑しかったです。

諜報員という刺激的な仕事に慣れてしまうと、普通の民間勤めでは満足できないらしいです。
かといって、CIAの本部勤めも、本部嫌いなんで嫌、となって、引退後は作家になる人がいるみたいです。