500Pと長かったけど、面白かったです。萌えました(笑) ボロアパートに住む大学生10人が、箱根駅伝を目指すという話です。灰二が、表札の汚れを拭うと「陸上部鍛錬所」の文字が現れて、「このアパートに入居した以上は陸上部員だ!」と、皆を、強引に誘うところが笑えました。そんなアホな〜。 国費留学生の黒人とか、漫画オタク、双子など、個性的な陸上素人達が、ぶーぶー言いながらも走ることに目覚めていく過程が楽しかったです。運動嫌いの私でも、走ることって楽しそう、とちょっと思いました。 はなちゃんを巡る恋の行方も気になりました。ラスト、双子がバトンを渡すときのセリフは可笑しかったですね。 灰二と走の関係は、熱かったですね。「信じる」では言いあらわせない信頼とか、ともかくお互いについて、ポエムを駆使して思索し、語りまくりです。黒人・ムサと田舎育ち・神童のほのぼのコンビも可愛かったです。「故郷に来てくれるような彼女はなかなか見つからない」と言ってたムサ、帰省に二日もかかる神童の実家に呼んでもらえて、良かったね(?) 私は、直木賞を取った「まほろ駅前〜」より面白いと思いました。映像化に向いてそうですね。
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