本日の感想文。

2006年08月23日(水) 夏企画

sagittaさん企画の『夏祭り』ですが、今参加している人たちの作品を、2作品除いて読み終わりました。
1作品は、途中まで読んだのですが、作者が改稿する予定で、これは未完であると書いていたので、読むのをやめました。
1作品は、sagittaさんの作品ですが、これはちょっと『とり』にしようと構えていました。
きっと私好みの作品に違いない。(笑)

中でもおすすめの作品を紹介する前に……。
この日記を読んでいる人ならば、私の好みがわかっていると思うので、わざわざいう必要もないと思いますが、自分で思い立った好みの傾向を明らかにしておきたいと思います。
……というのも、優れた作品がけっこうありまして、でも、あえて自分の『スキー!』で選んじゃいたいってことで。(^ー^)
なお、他の作品の感想は、夏祭り企画の掲示板に書き込んでいます。

*姫の偏向ポイント*
1)完結重視
完結してなんぼ……と思っているので、その作品を読んでも意味がわからないものは好かない。
2)ストーリー重視
重厚な文章を味わうよりも、どちらかというとストーリー重視。テンポがあるほうが好き。
3)エンタメ系が好きだが……。
軽いノリ・ギャグの連発はついていけない。人と笑いのツボが違います。
4)世の中甘くない
都合が良すぎて、あまりきれいごと過ぎるのは……ちょっと。あまのじゃくです。
5)ギャル語・砕け過ぎは苦手
文章を読んでいる気になれません。
6)テーマが明快
読んでいて、これは何? ってことにミステリアスな魅力を感じません。
7)読後感がよい
悲劇も嫌いじゃないけれど……読んで納得したいよな。

以上をふまえておすすめ作品をを紹介します。(^ー^)

沖美沙都さんの『そらみみ』
正直、すごい! と思いました。
沖さんの作品って、おどろおどろしいのですけれど、どこか懐かしくて、じわん……とする。
この作品は、沖版『ゲゲゲの鬼太郎』のような。(笑)
あやかしのこわさと、どこか懐かしいお盆の風景とが、微妙な『妖怪ワールド』になっている。
その妖怪(……といっていいのかな?)が、誰でも体験するそらみみなのだから、余計に恐い。
しかも、そらみみなのだから、実態がない。実態がないからよけいに恐い。
まさに、これこそ日本の妖怪だよ! って恐さ。
何か恨みがあるわけでなし、悪魔の仕業でもなし、どこにでもそこにでも、当たり前にいて、それでいて恐いのだ。
恐くてトイレにも行けない!(><)
なーんてことはありません。恐さの種類が違います。
ぜひ、お盆にうちわをハタハタしながら、読んでみてほしい作品です。

スコールさんの『海へ行こう』
これは、私の作品好きな人ならば、きっと好きになる話だと思います。
魂に響きました。ツボっていうのは、こういう作品のことを言うんだよなーきっと。
短い作品ではありますけれど、かなり骨太のファンタジーです。
どんどん砂に飲み込まれていく村にあって、悲観的に考えがちな姉と前向きな弟。
この対象的な姉弟に、なんだか逆境にぶち当たった人間の有り様が集約されているような気がします。
このお話は、舞台や雰囲気に味わいがありますが、人間が主役ですね。
また、砂漠が好きな人はぜひ。(^ー^)

他にも好きな話はありますが、この2作品が突出して、私の『スキー!』でした。


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