本日の感想文。

2005年03月15日(火) 原発を語る夫婦

登別に行く途中、風力発電の風車を見かけました。
北海道には、ちょっと前に流行ってあちらこちらにあるんですが、ちゃんと働いているのかどうかはわかりません。

で。それから発電の話題になりました。
実は、旦那の考えは【原発推進】なのです。で、私は【原発反対】
夫婦揃って自己主張激しいせいもあり、この話題になると、常に平行線になります。
時に、お互いの機嫌が損なわれて喧嘩になるので、ほどほどで打ち切るのですが、色々なことで話や論議できることがうれしくもあります。

夫は、環境破壊で最も重大視ししなければならないのが「CO2」による温暖化であり、原発に反対する人が少なくてもっと多くの原発が出来ていたら、このような事態にはならなかった、と、思っています。
人間は、電気という便利なものを今更手放すことも出来ず、節電などの方法では電力消費を抑えるには限界がある、だからこそ、原発を作るべきだと思っています。
夏の電力不足を考えると、全くその通りなのかもしれません。

でも、私は、原発のゴミに対して何の解決もないのに、今だけのことを考えて開発すべきではないと考えます。
埋めようが、捨てようが、何しようが、ゴミはなくならないです。
今後の技術革新は、原発ではなく、どのようにして効率のよいエネルギーを生み出し、無駄を無くすか? に、力を置くべきではないか? と。
今は、どうにかしてCO2の発生を押さえる努力をして乗り切るしか、方法がないのでは? と思っています。
今の幸せだけを追求していたら、自分の子供たちの世代にすべてのツケを払わせることになるのだと。

このようなことをいつも話していて、私たちは常に平行線です。
理由は、実は、単に詭弁なのかもしれません。
私は、生理的に【原発は悪だ!】と思ってしまうし、夫は根本的に【原発は善だ!】と考えているのかもしれません。
たぶん、夫の頭の中には、科学に対する強い期待と憧れ(?)みたいなものがあるのです。
つまり、科学の発展は常に人間を幸せにし続けるはず……という希望です。
ところが、一部の人には、科学の発展こそが人類をダメにしていくのだ……と、考える人もいます。
夫は、そう考えるのがたぶんきらい。研究や開発という人間が努力して積み上げてきたものを誇りに思っているのではないかなぁ? などと思います。

原発についての考え方は、私と彼は全く交わりそうにありませんが、夫の待つ前向きな考え方とか、夢とか、希望とか、そういうものが、私にとってはとても快いものなのです。
(^^)

正反対の意見や考え方を持っているから、いつも新しい発見や別視点で見ておどろかされます。
気が合わないのも、たまにはいいです。


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