本日の感想文。

2004年10月06日(水) お葬式

帰ってきていきなりお葬式です。
おばさんが亡くなりました。
家族で安着祝いを……と言っている矢先で、なんとフランスから帰って「ただいま」と、小声で通夜の席でいうことになってしまいました。

仕事をやめるほんの少し前に、デパートでおばさんに会ったときに、
「お久しぶりです。お元気そうですね!」
と、挨拶して複雑な顔をされてしまいました。
私はちっとも知らなかったのですが、その時すでに癌で入退院を繰り返していたんですよ。
でも、いつも身奇麗にしている人で、歳よりもずっと若く見えるタイプの人だったので、本当に歳を取った感じはしましたが、元気そうに見えたんです。
「ずっと病気だったのよ。今度会うときは私の葬式だよ、きっと」
と言われてしまい、それが本当になっちゃいました。
でも、あと一週間早かったら、その葬儀にも出られなかったわけで、なんだか予言みたい。
イエスに裏切りを予言された弟子達のように、ちょいと複雑な後ろめたい気分です。

子供がいない夫婦で猫をかわいがっていました。
夫婦仲がとてもよかったので、おじさんの辛そうな様子につい涙を誘われてしまいました。
若いときは、ものすごくハンサムで芸能人みたいだったおじさんですが、すっかり一気に老け込んじゃったようです。
棺桶の横に、若い頃の思い出の写真がいっぱい張ってあって、本当に楽しくて幸せだったんだろうなぁ……などと、しんみりしました。
故人の意向で、こじんまりとした葬儀で、出棺の時は身内だけだったのですが、蓋を閉める前におじさんが何度も額にキスしていました。
「まっているよー」と言われた、なんて言っていましたが、おじさんにはおばさんの分も元気に長生きしていただきたいなぁと思いました。

****

実は……。
帰ってくる少し前、ダンナの友人の奥さんが亡くなりました。
なんと、自殺だったそうです。
鬱病になってしまい、発作的な自殺だったらしいのですが、かなり夫も振り回されたらしく……。
「正直ほっとした」が、夫の本音だったよう。
なんだか、同じく妻を亡くした身で対照的だなぁ、と思いました。
ひどい夫だ! という気にはなれないんですよね。
私の友人でも妻が鬱病になって離婚した人がいるのですが、経験談が壮絶だったもので。神経をすり減らしてしまって、その人は1ヶ月で10kくらい痩せてしまい、げっそりしていました。
だがら、本当に妻の介護が大変だったのだろうと思います。本当にその身にならないと、ちょっとわからない感情だと思います。
でも、かわいそうだなぁ、不幸なことだなぁ、と思います。
夫婦で助け合うような関係が、病気とはいえ築けなかったわけですから。
その結果、身近な人の死に、そのような感覚しか持てないということは、やはり人間として悲しいことです。

私は、自分で選んだ人と結婚したわけなのですが、はたして死ぬときはどちらなんだろう? などと考えちゃいました。
惜しまれるのか? ほっとされてしまうのか?
人生で一番近くにいる人なわけですから、一番愛しい人にも一番うっとうしい人にもなるのが夫婦。
必ず死が二人を分かつならば、やはり愛する人に惜しまれて送られたいものです。
それが、きっと人生の最後での一番の幸せかも?


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