| 2004年05月26日(水) |
お金持ちの優雅な生活 |
本日は学友とともに、ジャックマール・アンドレ美術館に行ってきました。 19世紀(第二帝政時代)のお金持ち、アンドレさんとその奥さんが集めた美術品が見れます。 ……というか、華やかなお金持ちの優雅な生活を垣間見ることのできる美術館です。
独身時代から美術品収集に励んでいたアンドレさんは、自画像を描いてくれた画家のネリー・ジャックマールさんと結婚し、夫婦そろって世界中を飛び回り、美術品を収集しました。 特に18世紀のフランス絵画やイタリア・ルネッサンスのコレクションが充実しています。
何の変哲もない入り口(パリでは……の話。日本ではびっくりの入り口)をくぐると、緩やかな弧を描いた傾斜ある小道。 そこを過ぎると庭があり、パンジーの花がきれいに咲いた花壇があり、ほのかにいい香りがしました。 目の前にデデーンと豪邸です。 そこが美術館なのです。 オーディオ・ガイドも無料です。日本語もしっかりあり。
入ったとたんに、高い天井・豪華な壁の装飾に、つい声が出そうになります。 とはいえ、きんきらきーんでありながら、宮殿のような度を越えた派手さではありません。一邸宅として済んでみたい気持ちにさせられます。 応接用として使われていた部屋は、扉を大きく開いたり、地下に収納できる工夫が施され、1000人のお客様をもてなすことができたそうです。 特に吹き抜けになっている音楽の広間はすごいですね。 人々がくつろぐ中、2回から音楽が流れてくる……うーん、もてなされたいものです。
さらに奥がなんだか明るい。 「冬の庭」という場所は、天井がガラス張りで温室として使われていたところ。古代の彫刻が緑とマッチしています。 人ごみに疲れはてたご婦人たちのくつろぎの場所になっていたとか。 その横に、やや薄暗め(明るいところから入るからそう思ってしまうのか?)の小部屋があり、そこは喫煙室。殿方のくつろぎの場。 当時の流行で、喫煙室なる場所にはオリエンタルテーストのものが飾られていたそうで、壷やらがありました。 さて、温室に戻りますと、そこには二手に分かれた階段があります。 大理石の白と鉄と木を使った手すりは、そう書くと無機質で冷たそうに感じるでしょ? ところがところが! この階段はきれいな曲線をふんだんに使っていて、鉄柵もまるでつる草のように優雅なのです。 天使が階段を下りてきても、違和感のないくらい。 上まで上がってみて、あれ? この感じは? と……。 LOTRに出てくるロスロリアン。ついそう感じてしまいました。
この階段の壁にはフラスコ画があります。 これがまたこの階段に微妙なバランスでマッチしているのです。 明るく淡い色彩で書かれた絵なのですが、風景はベネチアで、ちょうどお客様が階段を上がってきて、もてなされているところ。 まるでこの屋敷の一部のように描かれています。 美術品って、飾る場所を選ぶと思うのですが、これはベストマッチ! と思った絵のひとつにします。 (ルーヴルの「ニケ」オランジェリー美術館の「睡蓮」もいいですよね)
見所たくさん、いい絵もたくさん! なのですが、ついつい建物のことばかり書いてしまうところ、やはりそこが印象的だったということか……。 (^^; また、夫妻のばら色の人生(?)を見たような気がしました。
見学し終わってケーキを食べる。 これまた美味しい! 太っちゃいそう! ここのカフェもいいですねぇ。カフェだけなら無料で入れるそうです。 こんな豪邸に住みながら、1年の半分は旅行に明け暮れたという夫妻。 優雅な気持ちになって、ネリーのように、旅したいですねぇ。 「見るものすべてに惹かれてしまいます。このままもう少し遠くへ行きましょうか? 香港? いっそ日本へも……」
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家に帰ってくると、いつもはマルシェの立つ場所に風船がいっぱい。 何かのお祭りらしいです。 日本で言えば、盆祭り? うーん。。。わかりません。
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