本日の感想文。

2003年07月02日(水) 性転換

先日、商品をたたんでいたら……
「試着させてください」とのお声。ふりむいたら、男の人だったので、
「? こちらはレディスになっておりますが……」
と、恐る恐る言った。ら……。
「はい、私、性転換しているんです」
と、言われてしまった。(@@;

その人は楽しそうに、自分の女装(?)写真や、男性だった頃の写真、名前の違う3枚の名刺まで差し出し、その一枚をくれた。
なんと……私のペンネームと一文字違い。(^−^; 他人の気がしない。
もちろん、男のものをとったし、胸や顔の輪郭までも、手術したらしい。
パスポート(まで見せる?)の写真は、明らかに女性だった。
3枚の名刺は
「男と女とその中間……。中間になっちゃう時があるのよ」
少し寂しげに笑う。
いくら女になりたくても、どうしても体は男に戻ろうとするのだろう。
眉毛の濃い四角顔だった男性の写真に比べて、今のその人は肌が白く、すべすべした感じだ。でも、うっすらと白い髭が生えている。
けして健康そうには見えず、鞄の手帳の隙間からおびただしい数の診察券が顔を出している。
「なかなか病院も親身に見てくれるとことがないのよ」
たぶん、婦人科では、病院側にその気があっても他の患者がひいてしまい、診察拒否だろうなぁ……。

実は、私はまだ連載していないが【アクアポリタム】という新作を持っている。
主人公は、セラという豊かな金髪と青い瞳を持った少年……か少女だ。
少年か少女……というのは、性別を決めかねているわけではなく、性別がないということなのだ。
そこで、男でも女でもない……っていう感覚は、どのようなものなのだろう? などと考えていたところだった。
医学的な正確な資料を集めて研究するつもりはない。
っていうのも、面倒だから。っていうのと、自由な設定が破綻すると困るから。
しかし、感覚はリアルに書きたい。男でもなく、女でもなければ、どのような思いを日々持ち、性的な刺激にはどのように感じるのか? などと……。
お客様との会話は、ある意味楽しかった。

孤独を感じた。
時々、孤独な人は買い物をしないでお話ばかりをする場合がある。
時に買ってくれたりもするが、お話したいのが主流だったり……。
この人もそうなのかな?
「今度は女でこようかしら?」
長々話して、セールの下見だったらしく、彼(彼女?)は何も買わないで帰ってしまった。
はたして明日……。セール初日。
ただの孤独埋め合わせならば、女性が押し合いへし合いしている中に、わざわざ顔を出さないだろう。服がほしければくるだろう。
彼はくるのだろうか? わからん。


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