本日の感想文。

2002年10月15日(火) 砂漠

千年も

砂漠で眠っている少女には恋人がいて

千年も となりで眠っている

指は そっと絡ませたまま

 

砂漠に乾いた風が吹いて

少女の指は 干からびていたけれど

恋人は気にしない

一緒に干からびて 離れないから

 
あるときは

王様同士が争って

兵隊たちが死んでいった

また あるときは

駱駝の隊列が

富を求めて旅だった

でも

それもすでに昔のこと

 

そのときも いまも 

少女は眠っている

指は そっと絡ませたまま


この間、ゆめのみなとさんのBBSで、砂漠の話で盛り上がった。
そのとき、うんと昔に書いた詩らしきものを思い出し、あっちこっちをほじくってみた。
出てきた……。
これは、楼蘭でミイラが発見されたとき、NHKの特集を見て感動して書いたものだ。

そのころ、死んだら砂漠で眠りたいと思った。
おそらく今もそう思っている。
砂漠……というか、時間を超越して眠りたい……



あ。今、死にたいわけじゃないです。(^−^;
この幸せを手放して、死んでたまるか……現世に未練たっぷりですもん。


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