鶴は千年、生活下手

2016年09月21日(水) 耳に心地よいこと

秋は文化祭シーズン。
息子の中学校も同様に、舞台部門と体育部門がある。
舞台部門は今月に、体育部門は10月だ。
2学期に入って、それぞれの練習が放課後に入ってくるのだが、
息子はそれがどうも嫌で仕方がないらしい。
小学校では、そう言った練習は授業時間に行われ、放課後の練習
ということはなかったので、放課後は早く帰りたいから部活もし
ていないのに、放課後練習はなかなか受け入れ難いことのようだ。

ただでさえ、大人数になったときのざわつきとかが苦手なので、
体育部門は体を動かす分だけ気が紛れるのかもしれないが、合唱
の練習とか、イライラする自分を想像して不安になるという状態
のようだ。
無理はしなくていいんだよと何度も言い聞かせるが、先週は手足
をかきすぎてアザを作ってしまうほどだった。
クリニックの医師にも、そんなになるほどガマンしなくていいん
だよと言われていたが、意識してそこを判断できるかどうかだ。
ほんの1時間のガマンができないのは残念な感じもするが、いら
いらをガマンしながらの1時間はどんな感じなのだろう。

さて、今日はどうかと多少の不安を感じていたが、元気に帰宅。
舞台部門のリハーサルで、他の学年の合唱を聞いてみて、とくに
3年生の合唱がとても良かったと言ってテンションが高かった。
いろいろ聞き分けできる息子の耳にも、それはすばらしいものと
して聞こえたようで、パートごとの声の出方がやはり1、2年生
とは違うんだよと、感心しきりだった。
まあ、こういう日もあるのかなとやや安心する母である。

いいものを聞けば心地よいというのは、聴覚が敏感である分だけ
普通の子以上に強く感じるのであろう。
この聴覚を活用しようと思わないところが、「宝の持ち腐れ」だ
よねと話し合う母と子である。


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市屋千鶴 [MAIL]