子育ては自分育てとは良く言ったものだと思う。
自分の持って生まれた性格を、曲がりなりにも少しずつ修正して、 人間が丸くなったねとか言われるまでにやっとなったところだった。 それが、自分のおなかに居て一心同体だった子どもが一個人として 存在するようになると、いろんなことに対して本能的に反応するこ とが増えてきて、生まれながらの短気さとか自分勝手な正義心とか が暴走しそうになる。
相手を受け入れるということの大切さを、一番に教えてくれるのは 自分の子どもである。 自分の子であるが、それは別の人間であるということの難しさ。 自分の子であるが故に自分の思うようにしつけたいという欲求と、 別の一個人だから彼の人格や個性を尊重しなければならないという 理想との間でせめぎあう母性である。
生まれてきてくれてありがとうという気持ちを忘れなければ大丈夫 なのかもしれない。 君は生きているだけですばらしいことなんだと思えればいいのだと 思う。 寝顔を見てかわいいと、生まれてきてくれてありがとうと、そう思 える瞬間があれば、親としてなんとかやって行けるのだろうと思う。
それにしても、わたし自身が結構複雑な過去を引きずっていたわり には、精神的にまいってしまうこともなく、自分自身を見つめ直す ことができたことに感謝していかなければならないと思う。
自分が親になることで、自分自身の親に対する考え方も変わってく ることもある。 両親が居たからこそ得た命であることを感じることもできた。
子どもは親を育ててくれるものであると実感する。
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