先週からの計画停電を受けて、わたしが通う病院では当分の間、 3時間透析にする方針を発表した。 昨日までは、3時間透析だった。 いつも4時間で引いていた増加分の水分を3時間では引けないと いう人もいて、いくらかの水分を残しながらの透析が続いた人も いる。 たとえ水分は引けたたとしても、血液の透析そのものが半端な気 がして、なんだか汚れが残っているような気持ちになった。 そういう気持ちになったのはわたしだけではないらしく、次回か ら4時間透析に戻しますという発表をみて、斜め前のベッドの方 が言った。 「良かったわ、4時間になって。 3時間だとなんだか汚れてるみたいで。」と。
わたしのように体格のいいものは、血液量も多いのだから、週に 1回くらいは5時間でもいいかもと思っているくらいなので、3 時間というのはいつも以上に毎日の生活に気を使う。 それでも、透析ができるだけありがたいのだと思った。
もし透析中に地震が来たら、腕につながっている2本のチューブ をぎゅっと握りしめ、透析機をがっしりとつかんで揺れがおさま るまで耐えるしかない。 チューブが抜けたらそれで終わりだ。
すっかり慣れてしまって、その大事さを忘れてしまっていたが、 透析しながら生きているということは、よく考えてみたら、毎回 が命がけなのだった。
左手のチューブ2本を握りしめ誰もが命がけだと気づく(市屋千鶴)
|