鶴は千年、生活下手

2004年01月06日(火) 脱皮

退院の日から1週間。
退院の日に言葉をかけなかったことを夫は謝ってくれた。
ことあるごとに涙ぐんでしまうわたしを、夫は根気づよく支えて
くれた。
不思議なことに、かわいいと思っても泣けてしまうのだった。

入院中、もぐちゃんは3日間、検査を受けた。
検査入院という形式をとることになったのだった。
それは、36週での超音波検査で、腎臓に見えた影について検査
したいということだった。
「水腎症の疑い」ということだったのだが、それは腎臓の中がつ
まってたりして水が溜まってしまうものらしい。
それに、わたしの病気のこともあって、のう胞があるのではない
かとも疑われたらしい。
3日間、超音波検査をしたり、尿をとったり、血液検査したりと、
生まれたばかりの小さい体でぐりぐりされた。

結局はなんでもなかったのだが、検査するという説明を聞いた時
は、わたしの病気のせいでこの子にもと暗い気持ちになった。
それを思い出しても涙が出たりしたのだった。

退院したその夜と翌日の夜は、眠っていても突然寒気に震えて起
きてしまった。
がくがくと歯の根が合わなくなるほどに震えているわたしを、夫
は布団ごと暖めてくれた。
そのことが有って、貧血で異常に寒がるのだということが分かり、
水仕事いっさいは夫が引き受けてくれるようになった。
手を洗う時もお湯で洗うようにした。

一番の悩みの種は、母乳不足だった。
吸わせても吸わせても泣いてしまうわが子に、悲しくなった。
母乳の方が簡単なんて嘘だよと少しやけ気味になった。
母乳がいいというのなら、なぜみんな母乳がよく出て赤ちゃんも
ちゃんと吸えてというようになっていないのかと、見当違いな怒
りを覚えた。

いろんな情報を検索したりして、母乳がよく出る方法とかを探す
夫。
嫌気が差して、もう母乳なんて面倒くさいというわたしに、夫は
悲しそうな顔をした。
少しでも出るのに、ちゃんと吸ってくれないと嘆くわたしのため
にいろいろ手を尽くしているのにと、本当に悲しそうだった。
このときから、ミルクを足すにしても、あきらめずに毎回お乳を
吸わせようと思うようになった。
土曜日くらいから、涙ぐむ回数がぐんと減った。

そうして、退院後1週間経ち、日中はお乳を吸わせて暮らすこと
にして、夜はミルクを足すようにしようと決めた。
夜は、こっちが寝ないと倒れてしまうから。

ちょっと吹っ切れた感じ。
人それぞれだから。
母乳がいいことはわかっているし、病院でもひたすらお乳を吸わ
せてきたけれど、足りないものはしょうがない。
ちゃんと出るようになるまでは、ミルクを足すのも仕方がないと
決めた。

早く、お腹いっぱいに母乳を飲ませてやりたいなぁ。
ときどき、おっさんくさい表情をするけれど、かわいいぞ、もぐ。

ちなみに、姉は、娘がむせかえるほどお乳が出たそうだ。
う〜〜ん、ちょっと悔しいなぁ。


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市屋千鶴 [MAIL]