夫は、両手にボックス型扇風機をぶら下げて出勤していった。 夫の会社の作業場所には換気扇が無くて、狭い部屋に30人近く が働いているそうで、二酸化炭素濃度が通常の倍以上あるらしい。 換気扇を早急に取付けるのだが、それまでの対策として扇風機を 買って来てくれと上司に言われたらしい。(なぜ夫が?) 昨日、二人で家電量販店でいろいろ検討した結果、場所をとらな いという理由と、高い棚の上とかにも置けるという点を考慮して、 ボックス扇にしたのだった。 一つでは心もとないので二つにし、置き場所を工夫すれば空気の 流れを作ることができるのではないかと、それに決定。 本日、それを持って会社に出かけたのだった。 もちろん、それだけのためにいったわけじゃないけど。(笑)
午後四時半ごろに夫に電話してみると、もうすぐ帰れると言うの で、帰ってきてから夕飯の相談をして、焼き肉に決定。 すっかりお気に入りになった近所の焼肉屋さんに出かけた。 わたしはたれをつけずに肉を食べ、夫は中ジョッキの他にクッパ も注文していた。 すでに、昨夜、日付けが変わった時点で「おめでとう」と言って はいたのだが、改めて乾杯などしてみた。 この夕飯のために、朝食昼食と塩分を控えておいたわたし。 が、計測はできないので、明日は、もっと塩分控えめな生活に。
洗濯をするには今ひとつな天気で、黒い雲があちらこちらに見え る日だった。 食事の後、ゲームを買いにいったのだが、結局は買わずに帰って きた。 満腹感というのは、別の購買意欲も失うものなのか。(笑)
帰ってから、録画した仮面ライダーを見ていたら、きわみちゃん から電話が有った。 彼女の飼っている雄猫くんが、具合が悪くなってしまったという ことだった。尿失禁しているらしい。垂れ流し状態だって。 これから病院に連れていくのだけどと電話をくれたのだが、彼女 のこの状況に対して、わたしはなんとフォローしていいのか分か らなかった。 あれこれ言ってはみたものの、所詮わたしは飼い猫が具合が悪い からと病院に連れていくような飼い方をしたことがない。 田舎の猫は、具合が悪くなるとさっさと姿を消してしまい、家の ものには何もしてあげることがなかった。 だから、間近でそんな猫を見ていたことが無いのだ。
きっと、不安だったり、病院に連れていくまでの時間がとても長 く感じてしまったりしての電話だったのだと思う。 だけど、わたしは猫の話から飛躍した親の老後の話の方に気を取 られ、ムキにならなくてもいいようなことにムキになっていた。 やっぱり、それは親のいない人に対していってはいけない一言だ よという気持ちが抜けきっていなかった。 親を亡くした人にしかその本当の気持ちは分からないのと同じよ うに、年老いた親を見ていかなければならない人の気持ちは、親 を持っている人にしか分からないのだと後になって思った。 夫にもたしなめられた。
きわみちゃんは、わたしに反論して欲しくて電話をしてきたので はないのに、わたしはまったく猫とは関係のないところで反論し、 きっと彼女に不快な思いをさせてしまったのだ。ごめん。
人のことを思いやれなくなっていたのは、従兄だけではなかった。 自分も同じだったのだ。
聞く耳を持たないわけじゃないけれど耳を塞いでいたと気が付く (市屋千鶴)
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