鶴は千年、生活下手

2002年10月30日(水) 誕生日

今日はわたしの43歳の誕生日。

昔は稲刈りが遅かった。
稲刈りが終ると、「刈り上げ餅」っていうのをついて祝う。
わたしは、その餅をついている朝に生まれたのだと言われた。
な〜るほどぉ、それで餅が大好きなんだな、わたし。
真面目な顔で話すわたしを笑いながら見ていた夫。
ほんとなんだってばぁーっ! ・・・(たぶん)

生まれたとき、泣き声がちょっと低くて元気が良くて、皆は
きっと跡取りが生まれたと思っていたのだとか。
期待して産婆さんにどっちと聞くと、
「かあちゃんの腹んながさ、だえずなものばわへできたみでだな。」
(かあちゃんの腹の中に大事なものを忘れてきたみたいだな。)
って言われたんだとか。
う〜〜〜ん、やっぱりそうかぁ。忘れてきたんだぁ。。。
おまけに、おっぱいは両方のおっぱいを飲んでもまだ足りない
という子供だったんだって。
大きくなるべくして大きくなったんだね。
小さい頃の無かった小さい頃。(爆)
3歳の健康優良児の記念写真を取るときに着ていたセーターは
3年生くらいで着る大きさだったとも言われたし、たしかに、
小学校2年生の姉と小学校に入る前のわたしは、同じくらいの
大きさだったよ。
双子みたいに同じ洋服を着ていたもんね。

誕生日には何が食べたいって母に聞かれて、わたしはいつも、
いなり寿司と答えていた。
母の作るいなり寿司が大好きだった。
それから、母の作るのり巻きも好きだった。
真ん中に紅生姜が入っているの。
姉は紅生姜が嫌いで、かんぴょうのしか食べなかったけれど、
わたしは紅生姜のが大好きで、誕生日にはいなり寿司と両方を
作ってもらった。運動会とかもいつもそれだったなぁ。
母のいなり寿司は、口までいっぱいにすし飯が入っていた。
市販のいなり寿司の倍くらいのボリュームだった。
それを十個とか食べていたんだから、大きくもなるわなぁ。(^^;

銀行員時代、腹の立つことがあってぴりぴりしているときに、
どうして怒っているかと聞かれて、おなかが空いているからと
答えていた頃。
そういう時は、コンビニやお弁当やさんでいなり寿司を買って
食べた。そうして、母のことを思い出したりした。
すうっと気持ちが落ち着くのだった。
(やっぱり空腹が原因か?)

今は、自分にいなり寿司を作ったりはしないなぁ。
今日は特別に、小さなケーキを買ってきた。
夫が帰ってきたら一緒に食べる。
旅行から帰って、鼻水が出るし喉がいがいがするので、昨日は
めちゃくちゃ早寝だったんだよね。
夜中に目が覚めたら、夫が帰ってきていていろいろとやってく
れていた。メールが来たのも、夫が帰ってきたのもわからない
ほど眠っていたらしい。
今日は、ちゃんと起きて待ってるよん、ケーキと一緒にね。

誕生日とは関係ないけど、紅葉の季節に作った歌を日光の紅葉
を見て作り直した。

 葉を落とし春に備える木々の中残る緑の厳しさを知る(市屋千鶴)


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