鶴は千年、生活下手

2002年09月20日(金) 涙の意味2

ほんとに小さいころはとても泣き虫だった。
泣かなくなったのは、4年生のころからか。
言い返すということを覚えたときからだった。(^^;
それまでは、言われたら泣いてるだけだったんだよね。
以来、中学、高校と、人前では泣かない女の子で通したし、
20代の頃は泣いたら負けだと思っていたようなとこがある。
そのころは、女の涙は武器だと思っていたから。
泣くこと、涙を流すことが心を軽くしてくれるということに
気づいてもいなかった。
こう思うようになったのは、30代も後半になってから。

夫と暮らし始めて(結婚前の同棲時代)半年くらいまでは、
月に1回くらいヒステリーを起こしていた。
家のこととかちゃんとしてあげたいのに、仕事のせいにして
出来ない自分に腹を立てていた。
ちゃんと奥さんらしく、女の人らしくしなくちゃいけないと
思っていた。
そうじゃない自分が悲しくて悔しくて、こんな自分がこの人
と一緒にいていいのだろうかと思うと泣けていた。

夫は不器用な人だから、女の人はよくわからん、と言う。
だから、最初のうちは、なぜ泣いているのか全くわからなか
っただろうと思う。
しかし、なんとなくほの暗い感情がわたしの内にあることが
わかってきて、それで泣くのだと今は思っているらしい。
普段から良く笑っていて面白いこのわたしが胸の内に抱えて
いるものを、じっと見ようとはしないが存在を認めている。
だから、わたしが泣きたいときは泣かせてくれる。
夫と一緒に暮らしてから、泣くことを我慢しなくなった。
不思議と悔し泣きすることもなくなったのだけど。(^_^)
思いっきり泣くと、それは力に変るのだ。
泣くという行為は、ストレスに対抗する力になるのだ。
泣きたいときは泣きなさいと言ってくれる人は、大事なのだ。

  こっそりと隠れて流す涙では心は軽くならないと知る
                       (市屋千鶴)
  泣くまいと心に決めた20代 涙も力と知る30代
                       (市屋千鶴)


 < 過去  INDEX  未来 >


市屋千鶴 [MAIL]