ほんとに小さいころはとても泣き虫だった。 泣かなくなったのは、4年生のころからか。 言い返すということを覚えたときからだった。(^^; それまでは、言われたら泣いてるだけだったんだよね。 以来、中学、高校と、人前では泣かない女の子で通したし、 20代の頃は泣いたら負けだと思っていたようなとこがある。 そのころは、女の涙は武器だと思っていたから。 泣くこと、涙を流すことが心を軽くしてくれるということに 気づいてもいなかった。 こう思うようになったのは、30代も後半になってから。
夫と暮らし始めて(結婚前の同棲時代)半年くらいまでは、 月に1回くらいヒステリーを起こしていた。 家のこととかちゃんとしてあげたいのに、仕事のせいにして 出来ない自分に腹を立てていた。 ちゃんと奥さんらしく、女の人らしくしなくちゃいけないと 思っていた。 そうじゃない自分が悲しくて悔しくて、こんな自分がこの人 と一緒にいていいのだろうかと思うと泣けていた。
夫は不器用な人だから、女の人はよくわからん、と言う。 だから、最初のうちは、なぜ泣いているのか全くわからなか っただろうと思う。 しかし、なんとなくほの暗い感情がわたしの内にあることが わかってきて、それで泣くのだと今は思っているらしい。 普段から良く笑っていて面白いこのわたしが胸の内に抱えて いるものを、じっと見ようとはしないが存在を認めている。 だから、わたしが泣きたいときは泣かせてくれる。 夫と一緒に暮らしてから、泣くことを我慢しなくなった。 不思議と悔し泣きすることもなくなったのだけど。(^_^) 思いっきり泣くと、それは力に変るのだ。 泣くという行為は、ストレスに対抗する力になるのだ。 泣きたいときは泣きなさいと言ってくれる人は、大事なのだ。
こっそりと隠れて流す涙では心は軽くならないと知る (市屋千鶴) 泣くまいと心に決めた20代 涙も力と知る30代 (市屋千鶴)
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