鶴は千年、生活下手

2002年09月15日(日) 外出する妻3

予定通り、今日は一人で叔母の家まで出かけた。
上京して二十数年、母の二人の妹を拠り所として、わたし達
は良く集まる。
わたしと姉と従姉妹二人の、女四人が上京し多摩方面で生活
していた。(わたし以外はいまでも多摩方面。)
叔母の子供(男一人女一人)を含めて、いとこ同士は兄弟姉
妹のように仲がよい。
それぞれが所帯をもって家族の人数も増え、今では集まると
20人近くになる。
その人数で旅行とかに出かけるのだから、それを取り仕切る
幹事といったらそれは大変なものだったが、数年前から旅行
を止めていた。

叔母の娘はアメリカでアメリカ人と結婚して、昨年の末には
女の子を出産した。
その二人が子供を連れてこの秋に何度目かの来日する。
だんなさまは、日光東照宮が見たいらしい。
それを聞いて、久しぶりに親戚一同の旅行を実施することに
なり、今日はそれの打合せのようなものだった。
昼から6時過ぎまで、延々と話す。

女同士はよくしゃべる。とにかくしゃべる。
わたしの姉も従姉妹の姉の方も大病をしていて、両方が揃う
のは、久しぶりだった。
妹同士は、そんな姉達を見ながら、ちょっとうれしかった。
姉は、くも膜下出血を2回起こしていて脳の手術も2回して
いるし、腎臓にも障害が出て人工透析している。
従姉妹の姉の方は、多発性筋炎という難病で長期入院を経験
している。
姉達だけがなぜこんなにも辛い思いをするのかと、妹同士は
ずっとせつない気持ちでいたのだ。
今度の旅行、無事にみんなで行けるといいなぁ。

 仲の良い姉達を見る二人には同じ思いの数年がある(市屋千鶴)


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市屋千鶴 [MAIL]