2005年04月17日(日) |
「コンスタンティン」 |
期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★★★☆
わたし、エクソシストものって嫌いなんです。なのに、これはエクソシストものでした(涙 なんの事前情報も知らず、ただキアヌがマトリックスみたいな映画に出ているってだけで行ってしまったわたしも悪いのですけど(テレビCMにだまされた 涙)。 でも、だまされて良かったと思います。そんなに怖くはなかったし。キアヌのアクションも見れたし♪
今作ではキアヌ、やさぐれたエクソシストです。それがまたお似合いです。可笑しいのは、悪魔退治のときにはけっこう必死の形相なのに、やっつけ終わったあとにはいかにも「あんなの楽勝だい」みたいな態度をとること。そうやって虚勢をはっているから、タバコに頼ることになってヘビースモーカーになって肺ガンになっちゃうのよ。そこがまたかわいいんだけど♪
で、ですね。キアヌが出ているというのに、キスシーンが一回もなし??? 一緒に見ていた夫は「車の中で一回している」というのですが、たしかにしそうに見えたけれど、ネックレスをかけただけだったと思うけれど。 なんでもいいから主人公と副主人公をくっつけてしまえ、という映画界のお約束(?)は正直気に入らなかったので、よいといえばいいのだけれど、じれったいといえば、じれったい。
でもな、あんなにタバコを吸っていたものな。もしかしたら、たばこ臭くてキスをしてもらえなかったのかもね(笑 最後はガムに切り替えていたけれど、キスしてもらえなかったことで後悔して、口臭予防のガムでも愛用するようになったのかしら。
それに、キアヌったらずっ〜と同じ格好でした(笑 あれ、同じシャツを何枚も持っているのかしら? どうやら、お高いシャツらしいのですけど。
キアヌもよかったのですが、けっこう好きだったのが大天使ガブリエル。この人(天使)、イカレてる。そこがなんとも素敵です。演じているのは女性ですが、とても中性的で。背負った大きな翼もとてもお似合いでございました(宝塚も含め、背中についた羽は大好きさ)。最後なんてほんとにすばらしくて。キアヌをとるか、ガブリエルをとるかと言われたら、悩むだろうなぁ。 残念なのがルシファーです。ルシファーはもっとかっこよくなくちゃ。それに、どうして翼がないの? 真っ黒で大きな翼を背負ってくれなくちゃ!! 大堕天使、悪魔の王ルシファーなのよ? 神とも見がまう美貌の持ち主なのよ? 大天使だったときには「暁の子」とかなんとかって呼ばれるぐらいだったのよ? それがどうしてあんなおじさんなの?(涙)。きちんと聖書を読んでいるのっ!!(ルシファーのことが書かれているのは聖書でしたっけ? ^^;)。大体、ルシファーっていったら漆黒の髪に決まっているでしょ?(決まってましたっけ? ^^;)。 運命の槍(ロンギヌスの槍)の扱いも気抜けするぐらい軽いものでした。もうちょっとぐらい一悶着あるかと思っていたのに。
話そのものはエクソシストですので、ようは悪魔退治(は、してないな)です。 悪魔vs天使なのか、悪魔vs神なのか、ちょっとわかりにくかったですが、後者だと話が破綻しそうなので、きっと前者なのでしょう。悪魔と天使が人間を使ってゲームをしているという設定そのものはめずらしくはないのですが、キリスト教国のアメリカで作ったためか、あくまでも神は絶対的な存在で、かつ悪魔VS天使のゲームに過ぎないという設定はところどころ無理があるように感じました。それとも、神が悪魔と天使を使ってゲームをしているってことなのかな。でも、神は天使に肩入れしているしな。うーん、よくわからない。 でも、これってキリスト教徒の人にはOKな内容なのかしら? 一応、神が絶対的ならそれでいいのかしら? いっそ、日本のような神も仏もなんでもあり的な国で作った方がおもしろいものができたかもね(アニメや漫画ではいろいろあるようですが)。 ま、怖さが先にたってしまって、詳しく分析している余裕なんてなかったのですけど(^^;
そういう細かいことを無視してしまえば、なかなか楽しい映画でした。いろんな悪魔払いの道具が出てきて、それだけでもおもしろいです。最後(のちょっと前の)ケリのつけ方も好きでした。 キアヌの命がけの大博打。なるほど、そうくるのか。
そうそう、エンドロールのあとにも1シーンあります。最後まで、席をお立ちになりませぬよう。 ここで一つ驚きの事実が発覚する……のですが、でも、途中でわかっちゃいますけど??
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