「隙 間」

2011年02月14日(月) 「もしドラ」と七つの習慣

岩崎夏海著「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」

略して「もしドラ」

である。
昨年、ポイント有効期限が目前に迫ったときに、それで買い置きしていた作品である。

会社の課題図書である「七つのなんたら」を手にしたまさにこのときのために、であったのかもしれない。

「もしドラ」は、高校野球部の女子マネージャーが、勘違いから手にしたドラッカーという経営学のカリスマの著書「マネジメント」を手にしたところからはじまる。

これは勝間和代さんのてある番組でしていた解説であるが、

小難しい「マネジメント」の理念を、わかりやすく、身近な、しかも見当違いに見える分野で見事に紹介していて、かつ、物語としての小説の形をとっている、なかなか珍しい作品です。

とのことである。

先の「七つのなんたら」に比べて、こちらの方がよっぽどよいように思ってしまう。

目新しい収穫を感じられなかった「七つのなんたら」は、とかく分厚さで威圧しているのである。

しかしそのようなもの、わたしにかかれば斜め読みならぬスキップ読みである。

だいたいが欧米人の文化、思想、社会関係の話である。
ぐろーばりぜーしょんとやらの世界ではためになるだろうが、ぐろーばるのそのもっと前の成功が必要なのである。

なに。
もっと人間一個体における考え方のことが書かれてあるから、役に立つだろう、だと。

そうかい、それならわたしもやぶさかではないねえ。
それにあまり読みもせず知りもせず、無下に扱うのも、器のちいさいやつだと体面がたたない。
さっきの器とは器違いなんだよ。うるさいねぇ、しのごの抜かしてあげた足をかつさらってゆくんじゃないよ。
あんたはトンビかい、ええ?

おっとと、こちらの話である。

さあどれどれ、と指をなめなめ、ページを繰っていったのである。

そんなことは、とっくに考えてある。
それを実行にうつす気力がないだけである。

えてして、この類いの著書に指摘されている内容は、わたしたちが先輩、上司から小言戯言として折々に聞かされ教えられてきたことばかりである。

ただそれだけだと振り返ると、分厚さに、それはかさ増しした結果の中身のない鎧であって、半分以下の厚さで再編したもので事足りただろう、と思う。

ハンドブック版なるものがあるらしいが、会社はなぜ、そちらを選ばなかったのだろうかと疑問である。

「もしドラ」に戻ろう。

わたしは最近、本作品が映画化される話を聞いていたのでる。

著書は、AKB48の立ち上げにも関わっていたらしいとどこかで聞いてもいたのである。

誰がどの役か詳細はわからないが、大泉洋とAKBから前田敦子と峯岸みなみが出るらしい。

いや。
出るのである。

「ここにもいた」
「何が?」

寺子屋に、ため息をつかれたのである。

年齢を考えずに、AKBにはまってる男が。
まだはまったりは、しとらん。
エンターテイメント性の秋元康の手腕に感銘を受けてだな。
さらには地元愛、てやつさ。
なんで地元愛なの?
同じ台東区やし、なにより。
なにより?
何かのプロモーションビデオで、「男坂」で撮ってあったCMを観たからね。
万世橋や、神田明神とか。
……。

しばしの沈黙の後、寺子屋が教え諭すように口を開いたのである。


「好きなひと、いるでしょ?」
「……いる」
「いいの?」
「何が?」
「本気?」
「……」

しばし黙考――。

「小西真奈美への好きな気持ちと、同じ気持ちなの?」
「違う」
「違うでしょ?」
「はい、違ます」
「だったら……」

やめときなさい。
はい、自粛します……。

そんなことが、以前あったのである。

しかし。

わたし個人の見方としてであるが、AKBというブランド名として、全国区になった。

全国区になったのとメンバーの顔が、現在は重なっている。
だから、衣裳や観たことのある顔によって一般人が彼女はAKBだと認識できる。

これは、「モーニング娘。」の初期の頃もそうだった。
PVなど、歌うよりも魅せる、印象づける。
観てる側は、楽しい気分にさせられた。

「AKB」というブランド名を外したとき、もしくは、メンバーの入れ代わりによって一般人の認識していたメンバーと実際のメンバーとの違いが大きくなったとき。

一般人はついてゆくだろうか。

彼女ら自身も、AKBという看板、衣裳を脱いだらただのひと、だと。

例えが正しいのかわからないが。

「劇団四季」は全国的に有名である。
だからといって、役者の名前を知って観にいっている一般客は、数少ない。

しかし、その舞台に惹き付けられる。

同じようなことを、AKBといういわば質を保証するブランドを、この先ずっと確立しようとしているのかもしれない。

なんにせよ。

夢や目標に向かってゆく若き一途さは、嫉妬するほど、美しい。


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