「隙 間」

2011年01月07日(金) 縄文の民は海を渡る

「朝ズバッ」を久しぶりに観たのである。

告白しよう。

ネモミさんが産休に入った辺りから、

「何が悲しうて、寝起きからこんな強烈なおっさんの顔を観なければいかんのか」

と、気付きだしたのである。

さて、久しぶりに観たのは、本当に「なんとはなし」にであった。

それが、怖い。

「成人T細胞型白血病」

「朝ズバッ」のご意見番をかつてつとめていた元宮城県知事の浅野氏が、発症して現在治療中である特集が、流れたのである。

わたしは母をこの病で失ったのである。

「ATL」 と呼ばれていたりもするが、パソコンのキーボードでスペースキーの脇辺りにある「ALT」キーと間違えてはいけない。

滅多に使う機会がないがために、その存在を気付かないように、この「ATL」もまた、あまり世間に知られていないのである。

歴史的地域性による遺伝、感染のある白血病であり、発症率はわずか数パーセントである。

地域性というのは、どうやら縄文時代がどうのとさかのぼるらしいのだが、およそ北九州の辺りに、多いらしいのである。

感染していても発症するのはおもに晩年期で数パーセント。

なぜそのような古代からの遺伝的ウィルス性の白血病が現在まであるのか。

理由のひとつは、遺伝子として

「母乳による子世代への感染」

である。

子育てには母乳が必要であり、粉ミルクなど、という時代や環境が当たり前であった。

ましてや。

血液による細胞遺伝子的感染検査など、最近になってからである。

であるから、我が家全員が検査をし、シロの結果を得たのである。

北九州から、船で海を渡って日本海、東北などに移り住んでいった人々の末裔にあたる方々が、当然、いる。

浅野氏はそのなかの、さらに発症率数パーセントのひとりに、当たってしまったのかもしれない。

現在は、検査にどこまでの範囲が含まれているかわたしはわからないが、妊婦のときに血液検査をやっているので、時代と共に、徐々にキャリアとなる人間が減少しはじめているらしい。

時代に淘汰されゆくものだから、国による補助対策がなっていない、と浅野氏が表立ち、活動をしているらしいのである。

家系に北九州・中国地方に繋がり、また癌・血病やらに思い当たる方は、特に妊娠時の血液検査の際にこの「ATL」の検査に注意してみてもらいたい。

先祖がいつそこに繋がっているかなど、知りようも調べようもない、というのが現実かもしれない。

浅野氏が発症からすでに半年を経ており、骨髄移植による治療を控えている、とのことであった。

どうかそれが無事成功し報われんことを、祈る気持ちである。

さて。

ここでつと思ったことは、縄文人と弥生人である。

両者はまったく別の系統に分けられ、縄文人がやがて弥生人になっていったというのではない、というらしいことである。

大陸(?)側からの移民族である弥生人が先住であった縄文人を押しやり、やがて広まっていった、との説がある。

押しやられたからこそ、西日本、特に離島である九州の北西部あたり、という地域限定性が生まれた、とのことである。

つまり。

わたしは、「縄文人」の系統の遺伝子が混じっていることが明確になった、ともいえるのである。

歴史ロマン。

と解釈しておこう。
勿論、可能性として、という但し書きがあることをいっておこう。

マイノリティとやら横文字でいうらしいが、わたしはどうやら、縄文人のあたりからの縁が、続いているようである。

天邪鬼なのは、先天性のものか。

皆と同じでなければならない、という不安と安心と、そうとは違う、という自己の依存と孤立と。

これらは誰しにも必ずあるものである。

であれば、ムツカシク考える必要はない。

暇だから、余裕があるから、考えてみたりしてしまうのである。

あるがまま。
なるがまま。

思うがまま。

そうしていつかたどり着く先は、着くべくしてたどり着いた岸となるのであろう。

竹と葦で編んだ筏は、帆を張り海原の向こうを目指すのである。


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