| 2010年10月19日(火) |
「カツラ美容室別室」と男と女と恋と舞い |
山崎ナオコーラ著「カツラ美容室別室」
「ひとのセックスを笑うな」にて、さばさばとしたようにみえて、その実、ただそうみえてしまっているだけで、それがどうしようもなく意地でそう振る舞ってしまう、そんななかなか微妙な女を描いた著者である。
本作は、男が主人公である。 しかも、男女の恋と友情の微妙な関係を描くという。
カツラをかぶった桂さんが経営する桂美容室。 そこで働くエリと、客の淳之介が出会う。
常連客として花見やライブやコンサートと、カツラさんひっくるめ、付き合いが続いて行く。
エリと淳之介。 「恋」なのか「友情」なのか。
男女間に友情が成立するのか。
よくよく議題にあがる話である。
これはつまり、あると思えばあり、ないと思えばない。 それぞれの思い方次第なのである。
「恋」なぞもはや通り過ぎ、いったいどこの路地だったかわからなくなりつつあるわたしには、男女間の云々なぞテキストを読み上げるくらいにしかならない。
困ったものである。
ある意味「恋」のようなドキドキを味わわねば、と思ったのである。
そして、恋の炎が再燃してしまったのである。
動画サイトにあった「よさこい」の踊り子の皆さんに、である。
ベッドの上で、悶え、拳を震わせ、声を上げる。
「惚れたっ。いや惚れる、惚れなおしたっ」
主に「十人十彩」と「ほにや」のふたつだったが、どちらも高知の、実績実力魅力抜群の連である。
「ほにや」は、女性がメインで「和」みの小粋さ。 「十人十彩」は男女等しく、いなせな「和」の粋さ。
わたしは、間違いなく惚れている。 恋以上、である。
高知の「よさこい祭り」と「スーパーよさこい」それぞれのDVDを、買ってしまいたくなる。 さらになんと、「よさこい祭り」に関しては、各連の曲を集めたサウンド・トラックまであるという。
ああ。 大人とは恐ろしい。
旅の、感動の証しとして、ためらいなく買おうとしてしまう。
恋は盲目なり。
目を閉じてあの感動を思い浮かべ、そしてひとクリックしてしまえばよいのである。
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