「君が踊る、夏」
を丸ノ内TOEIにて。
余命五年と宣告され、小児ガンと闘う少女の物語。
ではない。
いや、つまり実話実在の少女をモデルにしてあるので、ではない、と言い切ることはできない。
はじめに小児ガン云々の上記の紹介があるが、感動のお涙ちょうだい物語ではないのである。
脚本をノベライズ化したのを既に読んであるので、それはわかっている。
ずばり、
純な恋愛映画
になっているのである。 「ハナミズキ」が十年なら、「君が踊る、夏」は五年である。
人物の皆が、いや、物語の全てが、「純」なのである。
藤原竜也やDAIGOや高島礼子や宮崎美子や、その他役者陣。
とりわけ、少女を演じた大森絢音ちゃんがまた、かわいらしいのである。
先日の「スーパーよさこい」の舞台でみた、この作品のモデルとなった少女の、そのままに近いイメージなのである。
彼女は、五年以上生きた患者はいない、との常識を、打ち破り続けているのである。
「よさこい」は、ほかの祭りと違うが。 元気を出そう、と人間のために始まった祭りやき。 そして、前へと進む踊りやけんね。
まさにその通り、である。 観ているほうも、前へ、という元気を与えられるのである。
最後のよさこいの演舞の場面。
それまでずっと、音楽に不満を感じていたのである。
なぜ、静かなものばかり。
ここで、一気に解消、である。
「よっ、待ってました!」
昨年のよさこいで「ほにや」が踊っていた「夢・羅針盤」である。
昨年の「スーパーよさこい2009」とそして今夏の高知の「よさこい祭り」原宿の「スーパーよさこい2010」の、あの震えが駆け巡る。
来年も、高知にゆこう。
エンドロールに、昨年の「よさこい祭り」の様子らしきものが挿入されている。
ああ、やはり、ゆこう。
そもそものわたしとよさこいの出会いは、六七年ほど前になる。
当時池袋で催されていた「いけふくろう祭り」という祭りだったと思うが、西口のロータリーに設置されたステージで、偶然、出くわしたのである。
当時原宿でも既に「スーパーよさこい」が行われていたはずだが、それを知らず、知ろうとしない程度だったのである。
それから、いったい何がわたしをよさこいに惹き付けられるようにしたのか。 前へ、との元気を欲させたのか。
「君が踊る、夏」の「君が」とは、病と闘う少女を指すのではない。
主人公のカメラマンを目指す新平が恋人の香織を撮った写真のタイトルである。
タイトルをつけたのは本人ではないが、それは小説か映画作品から知っていただいて、そうするとこの作品が「恋愛映画」であることがようくわかると思う。
元気になりたい。 笑顔がみたい。
そんな方は、ぜひこの作品、そして「よさこい」に触れてみてもらいたいのである。
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