「隙 間」

2010年06月20日(日) 「ずっとあなたを愛してる」

「ずっとあなたを愛してる」

をギンレイにて。

この作品。

とても素晴らしい作品です。

TSUTAYAでもどこでも、もしもお目当ての作品が見つからなかったときは、この作品を観てみてください。



十五年の刑期を終えて出所したジュリエット。

罪名は、殺人罪。

我が子を自らの手で殺してしまった彼女を迎え、共に暮らすことにした妹のレア。

十五年、姉はいないものとして固く言い聞かせられて育てられてきたレア。

結婚し、二人の子供を養子にとり、夫の父とささやかながらあたたかい家族の暮らしを築いてきたが、姉のことだけが彼女のなかでずっと気になっていた。

姉との再会、共に暮らせる喜びと同時に、互いの距離感に戸惑う。

レアの同僚の大学教授たち、そしてレア夫婦のふたりの子どもたち、義理の父。

彼らのジュリエットのよき理解者たちが、彼女の魂を、ゆっくりとときほぐしてゆく。

ジュリエットは何故、最愛のひとり息子を殺してしまったのか。

ついにそのことを、たったひとりの妹レアに、打ち明けるときが、やってくる。



この作品でとても清々しかったのが、傷の痛みをわかるものだけが、ジュリエットに対して「痛みをわかる」と云っていたところで、そこには、同時に自分の痛みの告白も含まれているところ。

レア夫婦が自分たちの子どもを作らず、ふたり共養子にとったのは、不妊の問題ではなく、姉が自分の子を殺してしまったことが、少なからず原因となっていた。

自分ももしかしたら姉と同じ事を我が子にしてしまうかもしれない。

しかし、姉は肝心の理由を、裁判でもひと言も口にせず、誰にも言わず、わからないままだった。

ジュリエットは医学分析研究所に勤める医師だった。

我が子の病気分析をし、その結果、彼女は医師としてではなく、母としての道を、選んだ。

どんな理由があれ、我が子を殺したことに変わりはない。

作品の最後に、ジュリエットが答えるひと言が、清々しく、胸に響いた。

どうかそのひと言を、きいてもらいたい。


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