「空気人形」
をギンレイにて。
ずっと気になっていた作品でした。
この作品、
間違いなく。
「最高傑作」
です。
「空気人形」とは、いわゆるラブドールのことです。
その人形の「のぞみ」が、突如、心を持ってしまいます。
それは誰が望んだでもなく、求めたでもなく、まさに突然、心を持たされてしまうのです。
そこでオーソドックスに、持ち主に対してなんらかの感情があれば、物語は滞りなく進み、せめて「傑作」どまりの作品だったでしょう。
持ち主には、心を持ってしまったことを隠して過ごし、別の男性に、恋をしてしまいます。
のぞみを演じるペ・ドゥナが、とても素晴らしい演技です。
恋した男性の働くレンタル・ビデオ店で、働き始めます。 そこでとうとう、のぞみが……。
ふたりは互いの気持ちを伝えあい、そして。
この作品は、男女問わず、いや女性にもきっと共感して涙を流してもらえるような、切ない、純愛作品です。
とても、素晴らしい表現、演出、演技。
オダギリジョー、寺島進、板尾創路、余貴美子、星野真里、富司純子ら、そうそうたる役者陣。
そして、「誰もしらない」「歩いても歩いても」の是枝裕和監督。
なんて、心の機微を、ふるえるその先端の微妙で繊細なところを捉え、描くことが抜群に素晴らしい監督なのでしょうか。
開始十五分経たないうちに、きっと誰もがわかってもらえると思います。
是非、ご覧ください。
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