「隙 間」

2009年12月09日(水) 「小学五年生」

重松清著「小学五年生」

「人生で大事なものは、
みんな、
この季節にあった」

帯の惹句。

重松さんは、やはり素晴らしい。
様々な小学五年生を主人公に、十七篇の物語が描かれている。

「大人」じゃあなく、「子ども」と言われるとなんだか不機嫌な気持ちになる微妙な年頃。

自分が小学五年生だったころと、今の小学五年生では、文化や時代が全然違う。

だけど、
それでもやっぱり、
小学五年生というものはおなじ。

単純で、複雑で、
強がりで、弱虫で、
子どもで、やっぱり子どもで。

誰しもが自分のなかに、小学五年生の自分がいて、今の自分がいて。

大人の事情も、ぼんやりと意味はわからなくてもわかってる気になったり。

だけどやっぱり、「大人の事情」より自分たちの「子どもの事情」のほうが重要で大切だったり。

「孤独」や「死」を、大真面目で考えたりして、親や周りの愛に包まれてそんな心配をする必要がないのに、きゅうっと胸が痛く苦しくなったりしたり。

好きな子に素直に好きと表現できないくせに、前に立つと顔が真っ赤になって、心臓が耳から飛び出しそうな音を出して、わかりやすいほどあからさまになっていたり。

親には内緒の秘密ができて、なんだか無性に、自分が大人になった気になって、恥ずかしいくらいドキドキしたり。

皆さんの小学五年生は、どんな小学五年生でしたか?


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