| 2009年09月18日(金) |
be coverd... |
昨夜、「RENT」のDVDをつけて枕に伏したのである。 姉からもらったばかりの「映画版」のほうである。
舞台版とかなりキャストが重なっているとはいえ、そして同じ物語ではあるが、やはり別物である。
舞台版は、舞台という限られた密な空間で観客たちを飲み込んで、想像と創造の「RENT」の世界へ連れて行く。
映画版は、とかく勢いよく、「RENT」の世界を描き出し、観客たちに観せてゆき、そして魅せ、いざなってゆき、気が付くと、あっという間に「RENT」の世界の急流下り、ローラーコースターは発着場に着いてしまっているのである。
オープニングの「RENT」の台本やポスターがアヴェニューに燃え散り舞うシーンや、マークとジョアンヌの友情が芽生える「Tango:Moreen」や、エンジェルが「Today 4 U」でこちらまで肩を揺さぶってしまうほど華麗なスティック捌きとバク宙まで決めてみせるシーンや、地下鉄の「Santa Fe」でコリンズとエンジェルが悠々と歌い踊るシーンなど、場面にしばられない演出が、エンディングまで怒涛の連続である。
正しいのかはわからないが、
映画は「エンターテインメント」であり、 舞台は「芝居」である。
「芝居」の解釈がまた千差万別あり議論のあるところかもしれないが、「俳優」と「役者」の違いと似たようなものである。
また曖昧な比喩かもしれないが、それはわたしの主観に拠るものだから、ほかのひとに伝わらないでも仕方がないのである。
それぞれの良さがあり、それが活かされていればいるほど、共に素晴らしい作品になる。
小説がよいか、 漫画がよいか、 アニメがよいか、 ドラマがよいか。
ひとつに決めつけてほかを悪しと声高に触れ回るのは、少々恥ずかしい行為でもある。
「恥の多い人生を」
とは太宰の「人間失格」のはじめ文句である。
恥を恥と語るだけ、それは恥を知るものであるということである。
舞台も、 映画も、
「RENT」は圧倒的である。
映画で入り口に立ち、 舞台で「RENT」の海に浸かるのもよし。
ハナから舞台に飛び込むもまたよし。
「RENT」はすべてのひとを、思いを受け止め、 必ず、楽しみを、生きる希望を、与えてくれる。
RENT will cover you...
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