「隙 間」

2009年09月14日(月) 条件反射の恐ろしさ

わたしは、アナログな人間である。

デジタルに関しては、下手の横好き、いやトマトのヘタくらいのものであるかもしれない。

3Dで図面を書くソフトを導入するにあたって、その講習を何回かに分けて受講しているのだが。

完全に、使わされているのである。

同じ年頃のシュウゾウ氏は、はや「こりゃ、無理だぁ。使いきれん」と根をあげていた。

激しく同意し、かむりを振る。

3Dといえば、いわゆるイメージ画像を書くためにだけ使う、という印象だった。

外観や内観のイメージをつかみやすくするためのもので、乱暴にいってしまえば、細かい、正確な寸法やらは二の次のもので、とにかく見た目をいかに見栄えよく伝えるか、が重要であったのである。

それが今度は、どうやらずいぶん進化、認知、信頼を得らるるまでになり、図面を書けてしまうようになっているらしい。

いや。

図面を書きながら、立体的な空間をも同時に描いてしまえるようになったらしい。

二次元の面に書いてきたのが、三次元である。

(X,Y)だけだったのが、(X,Y,Z)に増えたのである。

たかが「Z」ひとつ、といえぬほど、これがまた厄介な輩なのである。

無論、わたしたちは二次元の図面の上に、常に三次元の空間を思い描きつつ書いておらねばならぬ。

しかしそれは人間の脳みその巧みなところで、見えぬ線や面で、補い、成り立たせているのである。

しかし、相手は律儀この上なく、とかく義理堅く、頭の固いパソコンである。

「何を尋ね返してきている」
「わかった。わかったが、だからどうして欲しいというのだ」
「えい、自分で考えて適当に書いてくれればよいではないか」

シュウゾウ氏が隣から様子をうかがうように、わたしの画面をのぞいている。

さすが、できてるじゃん。

できているように、見せているだけである。
買い被らないでもらいたいところだが、悪い気はしない。

条件反射で、

「そんなこと、ないですよ」

と愛想笑いを返す。

頭がちんぷんかんぷんのせいで、余裕がなく「条件反射」してしまっているだけなのである。

「条件反射」とは、かくも恐ろしきものである。


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