| 2009年08月23日(日) |
「無銭優雅」ちょとマチネっ |
今朝はきちんと九時に起きたのである。
よし。 「RENT」のブレークスルー抽選に並びにゆける。 外れたら当日立ち見に並び直してもよいし、神保町に引き返して、昨日寄れなかった三省堂に本を物色しにゆこう。
そうして気がついたら、昼の二時を過ぎていたのである。
「ちょっとマチネぃっ」
さて。
山田詠美著「無銭優雅」
柳楽優弥と沢尻エリカ主演映画「シュガー&スパイス 風味絶佳」の原作者である。 「風味絶佳」ではなく本著に惹かれたのは、題名が「無銭」で「優雅」ときたから以外のなにものもない。
ざっくばらんにあらすじを言ってしまおう。
四十五才独身男女の阿保らしいくらいの子供じみた恋愛日記、のような物語である。
だからこそ。
まだ若い恋人たちにも、新婚のものたちにも、父と母になっているものたちにも、読んでもらいたい。
そこかしこに、それぞれの今に突き刺さる言葉が、ある。
「明日心中するつもりで恋愛しよう。そして明日もまた同じことをいって、一生それを続けよう」
まったく、鼻をかんで排水溝に投げ捨ててやりたくなるような言葉である。
しかし、これはまことしやかに、他に現れてくる名言金言を引き立たせてくれるのである。
恋人でいるということとは。 夫婦でいるということとは。 父母でいるということとは。 祖父母でいるということとは。
当たり前になり過ぎて気づかないこと、忘れてしまっていたこと、わからなかったこと。
それらを、鼻白むほどのふたりのおのろけようから、気づかせてくれる。
ふたりが出会い、そして今、そばにいること。
そこに意味を探そう、見つけようとせずとも、それぞれの日常のなかにそれはあるのである。
男性にはともかく、女性には、お薦めしたい作品であった。
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