「隙 間」

2009年07月26日(日) 不敵な再会

今日は、思わぬひとと偶然の再会をはたしてしまったのである。

茗荷谷の拓殖大学にて、朝から試験に参加していたのであるが、午前と昼の部がすみ、午後の部がはじまるまでのふとした休憩時間。

あと三時間。
脳への糖分補給をしなくっちゃ。
ああ、これが終わったら、きっとずどどんと落ち込むんだから、いまのあいだくらい、ぶいぶいさせてよ。
ぶいぶ……い?

見た覚えがある顔のひとが、窓の向こうから手招きしていたのである。

前の前の会社で、わたしがお世話になった、ニキサキさんだった。

ニキさんとは、かれこれ三年半振りの再会であった。

「サキさ……ニキサキさん、たいへんご無沙汰です」

お世話になった方をあだ名で呼ぶ、という失礼をおかしかけたわたしに、「いいよべつに」と不敵な笑みを浮かべる。

香港がうんだ大スター、成龍ことジャッキー・チェンを、寝不足にしてむくませたような、相変わらずの様子のニキさんと、近況報告を交わす。

釘をさしておかねばならない。

なんだよ、まだこの業界でやってるってんなら、うちに戻ってきて俺の仕事を手伝っておくりよ。

いやいや、作図補助のお手伝いで口をすすいでますものですから。めいっぱいなんて、無理でございます。あしからず。

ちっ、なんだよ。惜しかったなぁ。

まことにもって。

ちっ。
じゃあ、頑張って。

いたみいります。

またもやニヤリと、振り返りながら笑みを送りつつ、去っていったのである。

連絡先は変わっていないようなので、後日、結果が出揃ってそうなころに連絡をしてみよう。

缶コーヒーをちびりとやりながら思ったのである。

さあ。

終わった。
いつもの続きに戻れる。

戻れる、がその前に。



しばしの間を設けて、回復期間にあてようと思う。


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