おりからのインフルエンザ拡大への対抗処置からかポンプ式の消毒液が、入口脇に置かれるようになった。
大して珍しいものではない。 よく見かけるものである。
そして、入口脇というのは、わたしの座席のすぐ近くであり、これまたよく見かけるのである。
所用を済ませに立つと、「プシュッ」 飲料を買いに立つと、「プシュッ」
アルコール消毒液だから、すりすりすり合わせているうちに気化し、保健室の匂いに包まれた自分の手を、くんくんとかいでみたりする。
「プシュッ」 すりすり。
「プシュッ」 すりすり。
「プシュッ」 すりすり。
いったいどれだけ念入りに消毒しているのだろう。 よおく見てみると、手のシワが心なしかきれいになっているように思える。
「プシュッ」 すりすり。
「プシュッ」 すりすり。
「プシュッ」 すりすり。
しばらくの間繰り返されるその姿が、数多くの目撃者によって確認されたようである。
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