「隙 間」

2009年05月01日(金) 「スラムドッグ$ミリオネア」「鴨川ホルモー」「フロストXニクソン」

 昨日の夕方、ツ氏に言われました。

 聞いてなかったけど、休みの予定を入れてもいいよ? たとえば明日とか。

 映画感謝デー。

 躊躇したふりを見せてから、ではお言葉に甘えて、と。

 しかしなかなか、これは、と思い浮かぶ作品がありませんでした。
 まあ、妥当な作品を選んで、いざ銀座へ。

 まずは、

「スラムドッグ$ミリオネア」

 原作は、最後のほうだけ立ち読みしました。

 映画で、十分に楽しめる作品です。
 原作だと、疲れてしまうかもしれません。

 開始早々で、これはいい作品だ、と思わされる作品でした。

 カット割りというか、撮り方というか、とにかく物語性だけじゃあありません。

 見かけたら、とにかく観てください。

 エンドロールのみんなでダンス。

 これがないとインド映画じゃありません。
 観ていると、踊りたくなります。

 しかし、それを観なければインド映画だったと気づきません。

 サクセスストーリーではありません。
 青春恋愛物語です。

 深く掘り下げれば、インドの様々な社会問題が浮かび上がってくるのだけれど、そんな重たい気持ちで観なくても大丈夫です。

 さて、次の作品は、

「鴨川ホルモー」

 原作を、森見登美彦氏に比べてどうの、といっていたのだけれど、これは映画と合わせて面白さが倍増する、読んで観て愉快な作品。

 オニと呼ぶ式神の、肉まん二等身がわらわらと駆け回り飛び回り、入り乱れて戦う光景は、なかなか愉快で愛らしい。

 忘れてはいけないのは、青春恋愛物語である、ということ。

 京都の神社仏閣路地裏を、存分に駆け回る。

 原作を読んで、その想像を映像で楽しむことをお勧めします。

 栗山千明さん演じる、凡ちゃんこと楠木の「女孔明」ぶりが観られなかったのだけが残念です。

「フロストXニクソン」

 ウォーターゲート事件で、アメリカ大統領史上で初めて、そしてただひとり辞任したニクソンを、テレビのトークショーの司会者フロストがインタビュー番組で闘うという、事実に即して作られた作品です。

 非を認めてこなかったニクソンに、初めて非を認めさせようとするフロストたち。

 インタビュー番組で再起のきっかけにしようと目論でいるニクソンたち。

 実際の関係者がインタビューで当時のことを振り返ったり、なかなか本格的な作品でした。

 ウォーターゲート事件。

 よく知りません。
 映画「ペリカン文書」でたしか題材になっていたような記憶があるくらいです。

 話術が唯一の武器であり、最大の武器であるインタビュー。
 もちろん、下調べが万全であってこそ。
 しかし、それらを活かすも殺すも、その場での己の采配次第。

 事実にこだわっただけに、なにか物足りなさを感じてしまいました。

 しかし。

 そう思ってしまったことが、呵責にもなります。
 わかりやすくするために、演出を求める。

 伝えることを優先するか、
 印象に残し、伝わりやすくするか。

 史実は曲げられても、
 真実は曲げられない。

 事実は消せても、
 真実は消せない。

 まずは、伝えられる場を手に入れることが先ですが……。


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