なっちゃんこと石野田奈津代さんの曲を、いまさらながらようやくiPodへの取り込みをすませました。
ひとつ重大な問題が発覚。
「ひまわり」が、ない。
サインまでしてもらってあるやつが、ないのです。
パソコンのハードディスクが吹っ飛んだときに、データは消失しており、CDがあるからまた取り込めばいいだろう、とすっかり油断したまんまだったのです。
「温度」と「一等星」が聴けないのが、とても悲しいです。
さて、気を取り直して街へ出ました。
アイスモナカの甘味処・芋甚は相変わらずの大行列。
行列を見ると、気がそがれてしまいます。 すぐに断念しました。
不忍通りに出て、ふと店先に置かれた、フリーペーパーのタウンマップを手に取りました。
ええ、わたしは地元の人間です。 だからこそ、余所のひとに見せている街の顔、というものを知っているというわけではないのです。
手書きのなかなか見やすい地図です。
「おっ、俺が書いたやつを見てくれるなんて、嬉しいねぇ」
はい? 祭半纏羽織ったおっちゃんが、笑ってました。
「俺が、それ書いてるんだよ。ありがとうな」
片手をさっと挙げ、仲間と賑やかに去ってゆきました。
自分が書いたものを誰かが手に取ってくれる、見てくれる、気がついてきれる。
それって、やはり嬉しいことです。 ありがたいことです。
かなり前になりますが、御徒町のドトで、女の子に照れくさそうに、だけど誇らしげに、話していた男子がいました。
「CM決まったんだよ。シリーズものの」
おや、とさり気なくわたしは彼を確かめてみました。
普通の、ややもすれば線の細い今時の若者です。
「ぷちエヴァってシリーズで、一応ドラマ仕立てのやつなんだけどさ」
CMの彼を、見る機会があったのです。
おややっ。
「その格好はなんだ」 「ぷちエヴァ……」
「じゃあウチ来る?」 「え、だってそのぷちエヴァってやつでしょ」 「うん、だから」 「行っていいの?」
というやつです。 彼はアスカラングレーの格好に扮した主演だったのです。
そして。
わたしと同じ日に生まれ、血液型も一緒、という稀有な関係の小中学校の同級生が、きちんとした芸能関係から舞台の照明演出を、プロとして依頼を受けたそうです。
春もひと巡りすれば、それぞれが新しい一歩、さらなる一歩を踏み出してゆくものです。
沈んでる場合じゃあ、ありません。
石野田奈津代「春空」 そして「オリオン」
が、じん、と胸に染みました。
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