「隙 間」

2009年03月29日(日) 「P.S アイラヴユー」と再会

「P.S アイラヴユー」

 をギンレイにて。

 最愛の夫ジェリーを突然失ったホリーの元へ、亡くなったはずのジェリーから手紙が届けられる。
 死を前にしたジェリーが、残される最愛の妻ホリーへ送る最期のメッセージたち。

 純粋に、幸せを感じさせてくれる素敵な作品。

 アイルランドの男は、イタリアの男よりも情熱的に、大切な女を愛する生き物である、と思ってしまうようなジェリーだった。

 陽気で洒落がきいてて、しっかり、洒落ている。

 恋人同士、そして夫婦にお勧めの作品。
 しかしわたしにとっては、ひどくショックを受けた作品だった。

 傷心のホリーを慰め、励まし、そして想いを寄せるようになるダニエル。
彼が、なんと、あの、

「ハリー・コニックJr」

 であったのだ。

 かつて、ポスト「フランク・シナトラ」と期待されたジャズ・シンガーであり、甘いマスクと甘い歌声の持ち主。

 映画「メンフィス・ベル」で彼を知り、もちろん、映画自体も是非お勧めの作品であるが、とにかくハリー自身はスマートで、よくいえばジェームス・ディーンを甘くした感じの色男だったのである。

 彼の名前を見つけ、いったいどこに誰で、と感動の再会に胸を一方的に高まらせていたのである。
「メンフィス〜」内で「ダニー・ボーイ」を歌っているのだが、まさか、ダニエルじゃあないだろう、と。

 いや待て。
 この目元。
 気弱な情けない雰囲気。
 丸くなったこの顔をスリムにしてみてゆくと……。

 ジーザスっ!

 ハリーじゃあないかっ……。

 壁にぶつかりポップス界に転身を試みるも、なかなか、という話を耳にしたのも十年近く前。

 いや。
 ここで再会できたことが、彼が掴み、積み重ねてきた結果であると、素直に喜ぼう。

 わたしも同じように、再会できるようにならねばならない。

 映画に戻り。

 恋に落ちるのは簡単であり、
 恋をするのは簡単ではない。

 愛することは難しいことではなく、
 愛を感じることは難しい。

 ということを、ふと思った。


 < 過去  INDEX  未来 >


竹 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加