「隙 間」

2009年03月28日(土) 東京大神宮と「つむじ風食堂の夜」

 昨夜はまさに、電灯こそ消してはいたものの、テレビはつけっぱなしのまま、溶け崩れるように眠っていた。

 悶々ホルモン、ホルモンモン。

「悶々ホルモン」が番組で紹介されていたのを観た。

 ホルモンヌ(ホルモンを愛する女性を称している)、大歓迎である。

 三省堂にて、またもや衝動買い。

 ギンレイに向かおうとした途中、通り道にある「東京大神宮」に、ふらりと寄ってみた。

 東京のお伊勢様

 伊勢神宮の分社である。
 しかも、巷間では「恋愛成就」の御利益があるとして女子に多大な信頼を寄せている。

 長蛇の列である。

 三年ほど前には、そのような光景を見た覚えがなかった。

 御祭神はもちろん、天照大神。
 そして豊受神三神(五穀豊穣の神)である。

 なんということであろう。
 こんなにたくさんの女子たちが押し寄せているだなんて。

 きっとわたしなんか、歯牙にもかけてもらえないじゃあ、ないか。

 わたしが日頃、ぼやきをきっと聞いてもらっているのは、オオナムチノミコトつまり大国主命であり、氏神(?)様の根津神社は素戔嗚尊(スサノオノミコト)である。

 天照大神によろしく思われていない一族、である。

 悪いヤツじゃあないのに、誤解されて先に拒まれていたりする可哀想な関係である。

 うむ。
 豊受神に実りを願うのではなく、実る前のことを願おう。

 こちらは国作りの神である。
 はじまりを生み出す神である……はずである。

 なむなむ。

 それが癇に障ったのか、ギンレイにも長蛇の列がこさえられていた。

 やはり、いぢわるされたのかもしれない。

 諦めてきびすを返す。

 へへん。
 それならこっちが引き籠もってやる。

 実家で毎年初詣に訪れる二宮神社も、なんと御祭神はスサノオノミコトと大国主神とイナダヒメである。

 妙な縁が、知らぬままここまで繋がっていたとは。

 あなおかし、である。

 さて。

 吉田篤弘著「つむじ風食堂の夜」

 漫画の人気作品「深夜食堂」とは、まったく関係のない作品である。

 が、夜の食堂というものは、同じ趣になりがちなことは否めない。

 なかなか、やんわりとあたたかな食堂であった。
 居酒屋ではなく、ましてやバーでもなく、食堂なのが、いい。
それだけで、腹が膨れるさまざまな物語が想像・創造できるだろう。

 けっして賑やかではない、寂しさをも包み込んでしまうやわらかい灯りを求め、足を運んでしまう場所。

 食堂と名乗る店が、ぽつぽつと姿を消してしまっているのが、また寂しい。
「食堂ブーム」なるものがやってきてはくれないだろうか。

 ブームである時点で、それは本当の「食堂」にはなれないのかもしれない。
それもまたブームとともに、やがて近いうちに消えていってしまうのだろう。

 食堂にある定食、というと、わたしはまず「サバの味噌煮定食」を探す。
このときばかりは、とんかつ定食も順位を下げてしまう。

 食堂の定食に、「あたたかくやさしいもの」を求めて、ひとはやってくるのである。

 近所に夜遅くまで開いている食堂を見つけたら、のれんをくぐってみるとよいかもしれない。


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