「隙 間」

2008年11月16日(日) 「アンボス・ムンボス」とランナー

 東京国際女子マラソン

 目の前を、走り抜けてゆきます。

 なぜ、走るのか……。

 少しも辛くなどない、ジョギング(辛かったらそれはジョギングではない)や、ウォーキングなどとは違い、限界まで己を追い詰める行為。

 わたしは、路傍でただ眺めているだけの自分が、哀しく思えた。

 苦しみを乗り越えて、いや、苦しみと共に、自分はいま、何かをしているのだろうか。

 やりたいこと
 たのしいこと
 できること

 ばかりの日々。

 苦しみを知らずに、果たしてそこに真の喜びがあるのだろうか。

 敢えて苦しみを自覚する必要はない。
 しかし、もしも喜びを感じたときに、ひとかけらでもいい、その陰にそれがあったことを思い浮かべられるような、日々を送っていたい。

 そして。

 桐野夏生著「アンボス・ムンドス」

 桐野作品は、硬く、そしてひっそりと、だけど強烈な毒をはらんだ世界、という印象があります。

 ミステリー系作品のミロシリーズは読んだことがありませんが。

 ザクッと、深い闇のなかをえぐり、さらけ出す。
 短編集のこの作品も、桐野ワールド全開、でした。

 そして……。

 わたし、竹も、全開で……。

 水道橋のマイカフェで、七時間半、経ってました。
 珈琲一杯のみ、です(汗)
 読んでいた時間を差し引いても、六時間は、書いていたことに。

 店員さん、ごめんなさい。
 顔ぶれが、入店時とすっかり入れ替わっていたものね。
 わかっちゃいないか(笑)

 だけど、そんなに書いたわけじゃあないのです。
 せいぜいが十枚程度。

 ペース、遅っ。

 相変わらず、字はのたくってるし、読めるのかしらん……汗

 さて、そんな不安は置いといて。

 さあ、とうとうやって来ました。

 水道橋やギンレイからの帰り道、東京ドームからラクーアを通り抜けるルートが、わたしのなかから消える季節がやってきたのです。

 恋人たちが

 ワー(きれいっ)
 キャー(すてきっ)

 と、素敵なひとときを過ごす

「イルミネーション」

 が、素晴らしく、一面に、強烈なまばゆさで、光を輝きはなっているのです。

 はい。
 わたしは、そんなところのなかを歩けません。

 恋人たちが、まぶしくって……。

 ではなく(汗)

 目を開けていられず、くらくらしてしまうのです。
 ざっくりとした、穏やかな光のものなら、たぶん平気です。

 最近のはLED技術の進歩なのか、ちいさくこまかく、強い光の洪水のものばかり……。

 まぢ、勘弁してください……。


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