★悠悠自適な日記☆
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2005年02月05日(土) |
そこから女が逃げるとき |
劇団七つ星定食の公演も無事終わって、今は劇想空飛ぶ猫の稽古にいそしんでいる。前回は演出を担当していたけれども、今回は演出を受ける側。実は誰かの演出を受けるのは本当に久しぶりで、台本を読んだり演出の話を聞きながら、物語の意志を拾い集める作業は楽しくて、勉強になっている。
そろそろ新しい台本を書こうかなと構想を練っている。私はもともと役者がやりたくて、大学でも劇作コースではなく演技コースに籍を置いていて、舞踊も(下手だけど)好きで、誰かの作品や演出を受けるのも好きだし、言われてみれば書く必要性なんて全然ない立場にある。書かなくても毎日忙しく活動ができる。実は書くのもあんまり好きじゃない。肩凝るし、睡眠不足になるし、単位落とすし、便秘するし、太るし、孤独だし。執筆をするには時間のない生活を送り続けている。
それでも、気がつけば私は新しい物語を生み出そうとしている。ファミレスでウエイトレスをしながら、電車の中で人を眺めながら、そこで見つけた新しい発見や思想を、何とかカタチにできないかと考えてしまっている自分がいる。思いはどんどん蓄積されていく。そのちりの山を処理する作業が、私には執筆だったりする。好きじゃないけど、書かずにはいられない何かが潜んでいる。
作家なんて、好んでなる職業じゃない、と、私は思っている。何かに迫られて、最後に残ったものが「書く」作業なのだと。医者や弁護士、犯罪者でも作家にはなれるけれど、作家から医者や弁護士にはなれない。自分が歩んだ人生の中で、切迫したものを書くから、その作品は面白いのだと。
私の中で切迫しているもの。ずっと考えている。中でも私は最近「女としてこれからの人生をどう生きていくか」を真剣に考えていると思う。エッセイを読むのは物凄く好きだし、週刊誌や雑誌でもそういう欄を見つけるとつい買ってしまう。演劇なんかやって、貧乏で、単位は落とすし、就職のための資格なんて取っている暇がない。そもそも卒業できるのか、就職するのか、いつ結婚するのか、出産するのかもわからない。きっと先の見えない未来に凄く不安を覚えている。やりたいことは明確だけど、そのゴールのためにどういう道を選んでいくかが、私の中で、今1番切迫していることだ。
女としての生き方。愛したい、愛されたい、働きたい、平等に扱われたい、負けたくない、子供を生みたい、子供を育てたい、求められたい、私が、私という人間が、女である私が、女としての私が、高貴に求められたい、求められたい…。
私が求めているものは、求められることだ。求めているだけで幸せなんて嘘だ。私が求めているものには求められたい。欲しい。そこにあるものが、欲しい。
私は昔から、私が死ぬときはどんな時だろうとずっと考えている。その答えのひとつは「誰からも求められなくなったとき」だ。女として、私という人間が求められなくなったら私は死ぬと思う。
ではそこで、私が死を意識するのはどんな時だろうと考える。以外と些細なことだ。きっと単純なことだ。私はよく両親に「女として生まれてきたことが間違いだった。」なんて笑いながら言われたりするのだけれども、私にはとてもじゃないけど笑えない。
こういうことが蓄積すれば、きっと高台からポーン。簡単なことだ。私は逃げるのだろう。それとも、すがるような思いで求め続けるのだろうか。どうなのだろうか。
こんなことを次の作品では書いてみようと思います。女性だけの芝居にします。どおの劇場でやろっかな?いつやろうかな?そもそもこの思いは台本になるのか?う〜ん切迫しているゾ。女優求ム。
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