★悠悠自適な日記☆
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2004年10月11日(月) ハタチ

 本日をもって、私はハタチになりました。

 この日記は16歳の時から書いているので、もう4年も書いていることになります。毎日ではないけれど、ずっと更新が滞ることもなく、何か思いや考えがある時には、自分の気持ちの整理をつけるために書いてきました。4年間の日記を読み返すと、4年前より確実に、今の自分の方が、自分の言葉で思いを綴れるようになっています。語彙力もあるけれど、それ以上に、自分の考えをしっかり書けるように、言えるようになってきたのです。ちょっと自信。ケイゾクハチカラナリ。

 そして、毎年自分の誕生日には、その時の自分について書いてきました。日記を書き始めて4回目の誕生日。ハタチの誕生日。私は毎年、ずっと今日の日を意識しながら書いていました。17歳の私と、ハタチの私。18歳の私と、ハタチの私。19歳の私と、ハタチの私。

 でもきっと、あまり変わっていないのだろうなと思います。お酒が飲めるようになっても、タバコが吸えるようになっても、親の同意なしに結婚できるようになっても、国民年金を納めましょうという通知が来ても、犯罪を犯すと名前が出るようになっても、私は私で、核になっているものは変わらないのだろうなと思います。

 母に、「二十歳になったのだから一人の大人としての責任を持ちなさい」と言われました。でも私は、19歳までの昨日が、責任のない安っぽい陳腐な生活を送っていたわけではないと思いました。今やっていることは先行き不安なことだらけだですが、私は確実に、意志して生きています。強く。

 ただ、ひとつだけ、昔と違って自信を持って言えること。今の私は、昔よりずっとずっと、人間が好きです。思春期時代、本当に人と接するのが恐くて恐くて仕方のない時期がありました。その頃の自分の日記や友達に宛てた手紙なんて、痛々しくて、とてもじゃないけど読むことが出来ません。でも、今は、そんな人間の醜い部分も良い部分も、自分から触っていくことができます。

 それは、私の周りに集まった人たちが、みんな優しい人ばかりだったから。私のトゲトゲした部分は、優しい、丸い人たちの中で転がされて取れてしまいました。まだ少し不安定で、ボコボコしているけれど、見返りを求めず人を愛せる私でありたい。優しくありたい。本当に、そう思います。

 昔坂本真綾のbirdという歌で

♪あなたの胸の一番奥にどんなずるく汚いものを見つけても私が触ってあげるから♪

 あの頃は、自分のずるくて汚い部分を触られて大泣きました。
 二十歳の私は、誰かのずるくて汚い部分を触って泣ける人間になりたい。

 これが、私の二十歳の原点です。


嶋子 |MAILHomePage

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