★悠悠自適な日記☆
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2004年04月12日(月) カミングアウト

 四月になって、新しい環境になって、たくさんの人と知り合います。…と言っても私の学科は55人しかいない超少人数制の学科な上、サークル活動もアルバイトも資格取得もできないくらい忙しい学科なので、光の扉を開けるかのごとく輝かしい世界へ進出する道は一気に閉ざされ、4年間狭い世界で生きることを余儀なくされた状態でもあります。規模だけはハンパじゃなくデカイ大学なのになぁ…。

 1年前の日記でも書きましたが、私はとても人見知りをします。話し掛けたいし、友達になりたいけど、どう話し掛けていいのかがわかりません。横にいる女の子に話し掛けるだけでも心臓バクバク。こういう風に話し掛けて、まずあの話をして…頭の中で何度もシュミレーションを繰り返してから挑む事になります。男の子なんてチョー苦手だもんね!!4月号の「non−no」の心理テストでも、あなたは男の子が苦手です。もっと積極的に話し掛けよう!!って診断されたもんね!!

 けれども不思議なもので、私はその場が演劇の場となると、途端に気が大きくなるようです。演劇をするためにはチームワークが大切なので、演劇人は皆礼儀正しく、フレンドリーな人種であると勝手に思い込んでいるためです。そして周囲もそう思い込んでいる為に、なんとなくすぐに友達になれます。入試の時点で既に「みんなともだチ●コ!」(byお坊ちゃまくん…懐かしい)状態です。私は演劇という芸術を友達作りに利用するのです。自分でも信じられないくらい、他の場所でと態度が違います。

 演劇の世界にもたれかかっている私も、他の場所でこじんまりとしている私も、どちらも本当の私なんだけれど、どちらも本当の私でないようなグラグラした状態です。

 チームワークは大切だから、いつ、どうやって、どこまで自分ことを話していこうかということを凄く考えます。例えば自分が苦労した話。軽い人間だと思われたくないから、自分を理解してもらいたいと思うから、なんとか話そうと思うのだけれど、それをすることで、自分がいかに器の小さい人間であることを見抜かれるのかと思うと怖いし、自分の過去を話すということは、自分で自分の塞がりかけていた傷口を再びエグることにもなります。自分を弁護したくて散々喋った挙句、その後のみじめさに耐えられなくなります。

 自分のことなのに、自分のことをどう話していいのかがわからなくて、そもそも自分が何者なのかがわからなくなってきて、毎日微妙なテンションで学校やバイトに行きます。

 私は幼い頃、他の子と比べると大人と接している時間が多くて、楽しかったことや嬉しかったことを誰かに喋る度に「子供がしゃしゃり出るんじゃないわよ!」とか「自分のことを話す人間はみっともない!」とか、そういうことをいっぱい言われたから、いつの間にか何を話すのがよくて、何を話すのがいけないのかがわからないままここまで来てしまいました。口で言えないから、だから今ここで文字という媒体を使って吐いてみたりします。

 なんか今日の日記はまとまりがないなぁ…。
 


嶋子 |MAILHomePage

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