★悠悠自適な日記☆
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2003年06月26日(木) 癒師(いやし)

 私の家は中学校のすぐ側にあり、よく先生と遭遇します。私は生徒会をやっていたので、その頃からいらっしゃる先生はほぼ私の顔を覚えてくれているようです(たぶん。)ほとんどの先生は軽い会釈だけで済ませてしまうのですが、今日お会いした先生とは、偶然三ノ宮まで同じバスでご一緒することになり、深くどっぷりと話し込んでしまいました。

 その先生には私のクラスを持ってもらったことも、ましてや授業すら持ってもらったこともありません。せいぜい3ヶ月程委員会でお世話になったくらいです。それなのに、まるで10年以上もお付き合いがあったかのようにすごく自然にお話ができてしまうのです。私は口ベタなので自分の思いを正しく相手に伝えるのが苦手Bなのですが、その先生を前にすると、まるで魔術にかかったかのように伝えたい言葉が順番にスラスラと出てくるのです。きっととても人の話を引き出すことが上手な先生なのでしょう。尊敬します。

 主に演劇のことを話しました。自分がこういう作品を作った、出演したではなく、そこで出会った人について、私にどんな影響を及ぼし、人と人との関わり合いについて考えたことや、それで将来自分はどうなっていきたいかをゆっくりと伝えました。

 私は真剣に演劇が好きだけれども、それを軽軽しく、特に大人にその話をするといつも「な〜に夢みてんだか!」という言葉が、口に出なくても顔に表れるのがすぐにわかるのであまり真剣にお話しません。ところが、今日に限って「もしかしたら自分の天職かもしれない…」という大胆な発言をしてしまいました。私はその瞬間「しまった!」…と思いました。先生の顔からまたあの言葉を受けとることになるのかと思ったからです。

 私は一瞬先生から目を逸らしました。だけど次の瞬間、先生はニコニコしながら私にこう言うのです。

「私も教師の仕事が天職だと思ってるの。」

 何て素敵な先生なんだろうと思いました。その後先生は「あなたの年齢でそこまで自分のやりたい事が明確に分かってるなら安心ね。」と言い、なんだか私はとても照れくさかったので「ハイ、実年齢より老けて見られるんで…。」と言って話題を変えました。結局「今老けて見られるってことは歳をとっても今と顔が変わらないわけだからかえって色んな役に挑戦できるじゃない」と元の話題に引き戻されてしまったのですが。

 バスを降りるとき、私は心から「今日先生に逢えてとてもよかったです。ありがとうございました。」とお礼を言いました。先生も「あなたに逢えて嬉しかったわ。」と言って下さいました。自分にとってこんなにも心地よい先生とは珍しいです。また先生にお会いしたいです。

 そういえば先生とお会いした時の第一声は「アラ〜綺麗になったわねぇ〜」でした。てへへへへへ♪



 


嶋子 |MAILHomePage

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