★悠悠自適な日記☆
DiaryINDEXpastwill


2003年06月04日(水) PMSと母と私

 私はPMS(生理前症候群)が酷いです。生理前症候群とは生理が始まる一週間前くらいから体や心に表れる症状のことです。生理痛とはまた別物です。症状の重さは個人差があり、症状も、体のだるさや頭痛、吐き気、眠気のように体に表れるものからメンタル面に影響を及ぼすものまで様々です。でも病気ではありません。

 PMSは生理痛と比べるとまだまだ認知度が低く、特に男性には理解してもらいにくい症状だそうです。しかし、重度のPMSになってくると、心のお医者さんに処方してもらった薬を飲まないと社会生活を送れないというケースもあります。私が知っているのは、生理前になると自分が万引きをしないと気が済まない、無意識に万引きを犯してしまうというものです。生理現象だといってあなどってはいけません。

 さて、私の場合、PMSはメンタルにやってきます。生理前になるとすごーくすごーく精神的にナーバスになって、思考がどんどんどんどんマイナスになっていって、他のことが手につかなくなります。人と接するにあたっては差し支えないのです。一応理性は働くし、冷静に物事を判断して行動することができます。多少のイライラは心の中にあるけれど、まぁ抑えられます。

 ところが、家に帰って一人になるとさあ大変。涙がボロボロ出てきて止まらなくなるのです。別に泣くほど悩んでいることがあるわけではありません。でも涙が止まらないのです。母親はビックリします。だけど、私は母親が側に寄ってくるともっと手のつけられないような状態に陥ります。

 最近、やっと症状がハッキリしました。私のPMS、それは、母親に対する拒絶反応を起こすというモノです。

 涙が止まらなくなる時、私が決まって考えていることは母親のことです。最近ちょっと言われたことや怒られたことをどんどん考えていくうちに、昔時間通りに帰ってこなかったことで家に入れてもらえなかったこと、ピアノが弾けるようになるまでご飯を食べさせてもらえなかったこと、練習をしないなら出て行けと言われて2階の窓から楽譜を投げ捨てられたこと、遊ぶ約束をしていた友達に誘いに来るなと言って追い返されたこと、それが原因でクラスの友達の輪から孤立してしまったこと、ピアノを辞めた時に母に泣かれたこと…。今更思い出してもどうしようもない自分の嫌な過去を思い出してはその時の気持ちが抑えられなくなるのです。

 こんなことを書くなんて私はとんだ親不孝者だとうしろ指を指されそうですが、誰もが皆、母親と自分が絶対的な愛で結ばれているわけではないのです。私は母親に愛されたいと願いながらも恐怖の対象でしかありませんでした。今でもちょっとした一言が怖いのです。だからといっていいなりになっている訳ではありません。私だって絶対に譲れないこだわりや主張はあるので反論はするし喧嘩もします。しかし絶対に勝てないのです。最後にはいつも私が反論する言葉を失い、泣きながら部屋に篭るのです。

 そんなんだから、私はいつも家に帰ってくるときは外にいる以上に虚勢心を張り詰めて家の門を潜ります。母親は友達のような存在…と言っている友達の話を聞いてるととても羨ましいと思います。

 普段はそれなりに仲良くはするのです。多少気に障ることを言われても、他人の言うことだからと思って聞き流します。(ここでの「他人」は血の繋がりを意味するのではなく、自分とは違う生き物であるということを意味します。)だけど、生理前になるとダメです。母親の顔を見ることがもう耐えられません。

 もちろんこのことは母親に話していません。私のPMSの症状にはうすうす勘付いてはいる様ですが、今日もそのことで口論になりました。手に負えないから(心の)医者に行けと言われました。傷つきました。

 残念な話だけれども、早いうちに家を出て行かなきゃならないなと思います。その方が家族の関係は上手くいきそうだし、そして何よりも自己防衛のためです。昔から、母と私は一緒に他人同士の方が上手く行くんじゃないかと思っていました。

 私は母を信用しなさすぎ、母は私に厳しくしすぎました。その結果がコレです。

 親の元から離れても、PMSはなくならないと思います。だけど一人立ちすることによって、PMSともっと上手く付き合っていくことができると思います。私は自分の症状を自覚しているのである程度のところで歯止めはきくし、改善策を考えていくことができると思います。

 PMSで苦しんだ後は、ツラーイ生理痛が待ってます。今度は心ではなく、体に痛みがやってきます。こちらは薬で痛みを和らげますが、1ヶ月のうち2週間も生理で悩まされるということは、これからの人生の半分を悩んで過ごさなければならないということで少し鬱です。出産するとホルモンバランスが変わって改善されるそうですが、当分子供を産む予定はないので…。

 悩んだり体がだるくなったりすることで勉強がはかどらなくなるのが今は一番ツライなぁ…。


嶋子 |MAILHomePage

My追加