★悠悠自適な日記☆
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2003年03月23日(日) |
僕達は自分の生活を守る為に戦争することを決意した。 |
「僕達は自分の生活を守る為に戦争することを決意した」
これは、今からちょうど一年前に私達が上演した「Planet−ch」(ぷらねっち)という芝居の中で出てきた台詞です。自分が戦争に加担するのは、相手の国の人々に憎しみをぶつけたいからではなく、ただ今ある自分の生活を、平凡な幸せを傷つけられたくないからという自己防衛の為だということを意味しています。
この言葉が今、現実のものとなっています。
先日テレビで、反戦デモを展開する集団と交戦デモを展開する集団との衝突現場が報道されていました。その時に交戦派のリーダー(らしき人)が叫んでいた言葉は、1年前に私達が口にした言葉と全く同じでした。
「自分の生活を守る為に戦争して何が悪いんだ!!」
この言葉を聞いて、私はとても心が痛みました。1年前、私があの芝居の脚本を書いた時は、まさかこんなにも早く現実の世界で耳にすることになるとは思ってもみなかったからです。
もちろん、この台詞は一昨年の9月11日のあの出来事に少なからずとも影響を受けて書かなかった訳ではありません。原点はあの事件にあります。しかし、社会風刺をする気はなかったし、戦争を肯定する人々の気持ちを、自分なりに考え、悩み、それで表現したつもりです。稚拙な脚本でしたが、決して軽い気持ちでは書いていません。
ところが、1年前にそのような言葉を生み出しておきながら、世界がこのような事態に陥っている今、私は何を主張していいのかがわかりません。
残念ながら私には教養がありません。私は世界の情勢や政治に本当に疎くて、日頃からニュースや新聞の報道に目を向けるよう心掛けてはいるのですが、わからないことだらけです。心の中では戦争なんか絶対にしてほしくないと思います。だけど、それを簡単に口に出して、世界を分かったような振りだけはしたくありません。こんな時、もっと自分の意見が明確に表せたらいいのにと歯がゆく思います。
街に出ると、至る所で戦争反対の署名運動が実施されています。私は毎日それを振り切りながらバイトに向かいます。
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