Leonna's Anahori Journal
DiaryINDEX|past|will
代休をとったのである。ヒジョーにうれしい! 午後、この日のために取っておいた古い食パンを持って、池のある公園へ散歩に行く。
池にはいつもいる水鳥のほかにカモメが来ていた。カモメは上下に、自在に高さを変えながら、池の上に大きな円を描いて飛ぶ。私の前をかすめて通るのはパンをもらえると知っているからで、タイミングを合わせて抛ってやると空中で上手にキャッチする。目にも止まらぬ早業、というかんじ。
さんざんカモメと遊んだあとで池を覆いつくすように浮かんでいる鴨やカイツブリたちの顔をみたら、カモメの、あまりにも優美な飛行とかっこいい餌のもらいっぷりに驚いて、目をまん丸くしているように見えた。 (目はいつも通り、元々丸いのだが) -- 公園の桜は、まだ全然咲いていなかった。 が、池のほとりの遊歩道沿いに1本だけソメイヨシノにしては色が濃く、でも花の形はソメイヨシノにそっくりな桜が咲いていた。しばらく立ち止まって眺めてから歩き出したら、後ろからサッと知らないおじさんが現れて「大島桜ですよ」と言った。
おじさんは、「大島桜は一番に咲くんです。」と言い、それから並んで植わっている木を指して「全部で4本あるでしょう。全部、大島桜。前は5本あったんだけど、1本は枯れちゃったの」と矢継ぎ早に説明した。 そうして、説明し終わると私を追い越してすたすたと歩き去った。
なるほど、大島桜か。しかしあのおじさんは、誰にでも大島桜の説明をする「オオシマザクラのおじさん」なのだろうか。それとも公園内の樹木すべてに詳しく、季節ごとに咲く色々な花の説明をするのを楽しみにしている「ご近所の植物博士」なのだろうか。
あまりに突然のことで「はあ、そうですか。ははあ、ナルホド」などと相槌を打つだけで精一杯だったが、大島桜の花と名前だけはしっかりと覚えてしまった。
|