Leonna's Anahori Journal
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雨上がりの夕方の庭へ出て、柘植の木の下に落ちている紙くずをひろおうと腰をかがめた、その刹那。 柘植の根元に植えたヒヤシンスの芳香に撃たれた。雨に洗われたひんやりとした空気と、強い、混じりっ気なしの花の匂い。
ギリシャ神話のヒヤキントス(ヒヤシンス)は絶世の美青年だったことになっているが、彼の最大の魅力は顔かたちではなかったのではなかろうか。きっと、そこはかとなく身体の周りに漂い出でるものがあったのだろう。 痺れるような、理性を消散させるような、何かが。
しばし柘植の木の根元に顔をつっこんだまま、鼻だけうごめかす。 -- 夜。
ゴミを出そうと玄関を出たところで、少し先の地面に何かいることに気がつく。そばへ行ってみたら、カエルくんだった。いくら温暖化が進む昨今とはいえ、少しばかり時期尚早ではないかい。あわててデジカメをとりに、家へ駆け戻る。
↓大きさは女性の握りこぶしくらい。こわくて、これ以上近づけず。
↓うしろ姿。ご飯(虫)を待ち伏せ中。
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